フェブリク(フェブキソスタット)の副作用と豆知識【痛風】

尿酸値が高い方によく使われている優秀な薬の1つ

「フェブリク(フェブキソスタット)」

みなさん痛風ってご存知ですか?
発作時には風が当たるだけでもものすごく痛いと言われるものです。
これは血液中の尿酸が増えることで、発症します。
尿酸値は7.0を超えると、尿酸値が高いと判断されます。

目次

尿酸値が高いのは

尿酸値が高いかどうかなんて、普段生活してても分からないですよね笑
血液検査してみないと分かりません。
そのため、会社の健康診断などで初めて引っかかる人が多いです。

まだ自分は若いし大丈夫!なんて思っていませんか?
尿酸値が高い20代の方もけっこういるんですよ!
特に、暴飲暴食してたり、食生活が乱れてる方は要注意です。

プリン体が多い食べ物

では、尿酸値はどのような食べ物、飲み物に多いのでしょうか?
よく聞くのがビールですよね!
最近はプリン体ゼロとかCMでやってると思います。
このプリン体が尿酸値の増加に関わっているのですが、実はビール自体はそこまでプリン体が多いわけではないのです。

それよりも多い食材があります!
例としてあげると、
魚の干物レバー、ものによっては健康食品など。
このような食材に多く含まれています。
お酒に合いそうな食べ物ばかりですね笑

また、ビール以外のお酒も注意です!
アルコールが体の中で、細胞に傷をつけることによってプリン体が増えることもあります。
年に一度の健康診断をしっかりと行い、痛風の発作が出る前に対処できるようにしましょう。

尿酸値を下げる薬の作用

ちなみに、尿酸値を下げる薬には大きく分けて2つあります。
1つは尿酸を排泄させる薬
もう1つは尿酸を体の中で作らないようにする薬です。

今回のフェブリクは後者の尿酸を作りにくくする薬です。
薬の中では比較的新しいお薬です。
痛風発作が出ないからといって、勝手に薬を中止したりしないように気をつけてくださいね!

重大な副作用のまとめ

重大な副作用とは、命の危険があるもの副作用が出た際に身体に重大な影響があるもの等の副作用症状ですので、是非、目を通していただいて、頭の片隅に置いておいてください!
簡単な症状も記載しておきますので、参考にしてください。

※副作用は必ず起きるものではございません
※ご自身の判断で使用を中止せず、異常がある時は必ず医師・薬剤師にご相談ください

1.この薬を飲んでいる人には使えない(禁忌)

・ロイケリン(メルカプトプリン水和物)
・イムラン、アザニン(アザチオプリン)

この薬を飲んでいる方は使ってはいけない(禁忌)とされています!
骨髄抑制などの副作用が増す可能性があるとのことです。
この仕組みは、説明すると、難しくなるので省略しますね笑

2.この状況では使えない 

初めて飲む、久しぶりに飲む方では、
痛風の発作が出ている時に、尿酸値を急に低下させると、痛風発作が悪化することがあるので、
その発作が治まるまで、フェブリクは飲み始めません!

続けて飲んでいる方では、
その時に飲んでいる量を維持しながら継続して飲み続けます。

3.肝機能障害(かんきのうしょうがい)頻度不明

この副作用が重大な副作用に入っていますのでご紹介します。
これは簡単に言うと、肝臓の機能が低下することを言います。
肝炎、黄疸なんかもこの中に含まれますね!

お酒をよく飲む人は、休肝日(きゅうかんび)を作ろうなど言われますよね
シジミの味噌汁が肝臓に良いとか笑
そう!肝臓は、生きていくのに必要な色々な働きをするとーーっても大切な臓器なのです
飲んだ薬は肝臓で分解されたり、体内の解毒作用を担う臓器です!
肝臓が動かなくなると、飲んだ薬が分解されず、副作用がどんどん出てきてしまったりなんてことも…

症状としては、体のだるさ食欲がない発熱黄疸(目の白い部分が黄色になる等)発疹吐き気・おう吐かゆみ等が現れます!
肝臓が悪い人は肌の色が悪い・黒っぽいなどと聞いたこともあると思います!
肝臓が動かないと生きていけません!
こんなに大事な大事な肝臓を傷つけるなんて怖い副作用ですよね!
その場合には中止し、適切な処置を行うこととされていますので注意を!

その他の副作用のまとめ

『1%~5%未満』
肝機能検査値異常〔ALT(GPT)増加、AST(GOT)増加、γ-GTP増加等〕、関節痛

『1%未満』
白血球数減少、TSH増加、手足のしびれ感、浮動性めまい、傾眠、心電図異常、下痢、腹 部不快感、悪心、腹痛、発疹、そう痒症、紅斑、四肢痛、四肢不快感、CK(CPK)増加、筋肉痛、β-NアセチルDグルコサミニダーゼ増加、尿中β2ミクログロブリン増加、血中 クレアチニン増加、血中尿素増加、頻尿、倦怠感、口渇、血中トリグリセリド増加、CRP増 加、血中カリウム増加

『頻度不明』
肝機能障害、過敏症、血小板数減少、貧血、頭痛、味覚異常、動悸、蕁麻疹、脱毛、尿量減少、浮腫

多くの方が使っている薬でも危険な副作用があります。
副作用が出た時は、対処スピードが重要です。

薬の副作用なのか、体調不良や病気によるものなど原因は多々あります。
実際には医師・薬剤師でも判断はかなり難しいものです。
少しでも気になることがあれば、ご相談ください。
医師には言いづらいこともあると思います。
その際は、お気軽にかかりつけの薬剤師に相談してくださいね!

この記事を読んでくださった皆さんは知識が増えただけでなく、自分自信を守る方法も増えましたね。
「副作用は常に隣り合わせ!」を忘れずに!!

参考
PMDAホームページ
添付文書

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この記事を書いた人

複数の薬剤師で運営しております。
調剤薬局で働いている現役薬剤師です。
勉強、メモ用のブログに変更しました。
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