リリカ(プレガバリン)の副作用と豆知識【痛み止め】

神経の痛みによく使われている優秀な薬の1つ

「リリカ(プレガバリン)」

神経の痛みってなかなかイメージしにくいですよね笑
ただ、神経痛は意外と治まらないもので苦痛です。
この薬はとある副作用が多く出るので、注意が必要になります。

目次

リリカについて

リリカの効能効果

この薬は以下の症状に使います。

神経障害性疼痛(しんけいしょうがいせいとうつう)
この中には、
帯状疱疹後神経痛(たいじょうほうしんごしんけいつう)
糖尿病性末梢神経障害(とうようびょうせいまっしょうしんけいしょうがい)に伴う疼痛
脊髄損傷後疼痛(せきずいそんしょうごとうつう)
脳卒中後疼痛及び多発性硬化症に伴う疼痛
などが含まれます。
線維筋痛症に伴う疼痛

漢字がたくさん並んで目が痛くなりますね笑
一番分かりやすいのが、帯状疱疹のあと、見た目には治っているのですが、神経の痛みが続いてしまう場合に使ったりします。
これは中々治まらなんですよね・・・

副作用が多い

実はこの薬、とある副作用が多く出ることが知られています。それは・・・
めまい(20%以上)
傾眠(20%以上):眠気のこと
意識消失(0.3%未満)
特に高齢者では、これらの症状により転倒し骨折等を起こした例があるため、十分に注意いなければなりません。
20%以上はかなり多い副作用です!
この副作用で薬を中止することもあります。

ただ、中止するときも注意が必要です!
この薬は、急激な中止によって、不眠、吐き気、頭痛、下痢、不安、多汗症等の症状が現れることがあります。
そのため、中止をするときは、少なくとも1週間以上かけて少しずつ減量することが望ましいです。

重大な副作用のまとめ

重大な副作用とは、命の危険があるもの副作用が出た際に身体に重大な影響があるもの等の副作用症状ですので、是非、目を通していただいて、頭の片隅に置いておいてください!
簡単な症状も記載しておきますので、参考にしてください。

※副作用は必ず起きるものではございません
※ご自身の判断で使用を中止せず、異常がある時は必ず医師・薬剤師にご相談ください

1.心不全(しんふぜん) 0.3%未満

心臓にも負担がかかるようです。
心臓病が日本人の死因としてはかなり多いものです。
特に心血管障害を持っている方は注意です!
そのため、心不全のリスクがある方は、十分に観察を行い異常が現れたら中止し、適切な処置を行うこととされています。

2.低血糖(ていけっとう) 0.3%未満

名前の通り、血糖値が下がり過ぎてしまうことです
糖尿病の薬ではありませんが、血糖値が下がってしまうことがあるそうです。
そのため、糖尿病の薬を飲んでいる方は特に注意ですね。

「血糖値下がり過ぎるとどうなるの?」と思いますよね!
血糖値が、60‐70 mg/dL未満なると低血糖症状が現れやすくなります!
低血糖は、冷や汗吐き気強い空腹感寒気動悸手足の震え、ふらつく、力のぬけた感じがする頭が痛いぼんやりする目の前が真っ暗になって倒れそうになるなどの症状があります!
最悪の場合、昏睡などもあります!

以前ニュースでもありましたが、運転中に低血糖症状になり事故を起こしてしまったこともあります!
事故を起こせば自分だけでなく、家族や被害者など多くの人生が壊れてしまいます…
考えただけでゾッとします…

低血糖症状が現れたらすぐに糖分補給を!(できればブドウ糖が良いですよ!)
悲惨な事故を起こさないためにも日々注意を!
※自分ではどうしようもなくなったら、直ちに救急車を呼んでください!!

3.体重増加 1%以上

何と、薬のせいで体重が増えてしまうことがあるのです!
特に、薬の量の増加長い間服用することによって体重増加が認められることが多くなるそうです。
そのため、定期的に体重を測ることが大切になります。

もし、体重が増えてきてしまったら、普通の肥満時と同じように、
食事に気を付けたり、運動をするなどが対処法となります。
症状がひどいようなら減量や中止も考慮しなくてはなりませんね。

その他の副作用のまとめ

『1%以上』
めまい、傾眠、不眠症、浮動性めまい、頭痛、平衡障害、運動失調、霧視、複視、視力低下、回転性めまい、便秘、悪心、下痢、腹痛、嘔吐、発疹、浮腫、口渇、疲労、異常感、歩行障 害、顔面浮腫、転倒・転落、体重増加

『0.3%以上1%未満』
肝機能障害、好中球減少症、白血球減少症、食欲不振、食欲亢進、高脂血症、錯乱、失見当 識、多幸気分、異常な夢、幻覚、振戦、注意力障害、感覚鈍麻、嗜眠、構語障害、記憶障害、健忘、錯感覚、協調運動異常、視覚障害、網膜出血、耳鳴、動悸、高血圧、低血圧、ほてり、呼吸困難、腹部膨満、消化不良、鼓腸、胃炎、胃不快感、口内炎、そう痒症、湿疹、眼窩周囲浮腫、筋力低下、筋痙縮、関節腫脹、四肢痛、背部痛、尿失禁、排尿困難、無力症、疼痛、圧痕浮腫、倦怠感、胸痛、血中CPK(CK)増加、ALT(GPT)増加、AST(GOT)増加、血中アミラーゼ増加、血中クレアチニン増加

『0.3%未満』
意識消失、心不全、腎不全、低血糖、アナフィラキシー、血小板減少症、高血糖、うつ病、落ち着きのなさ、気分動揺、抑うつ気分、無感情、不安、リビドー消失、睡眠障害、思考異常、鎮静、認知障害、ミオクローヌス、反射消失、ジスキネジー、精神運動亢進、体位性めまい、知覚過敏、味覚異常、灼熱感、失神、精神的機能障害、会話障害、視野欠損、眼部腫 脹、眼痛、眼精疲労、流涙増加、光視症、斜視、眼乾燥、眼振、聴覚過敏、第一度房室ブロック、頻脈、洞性不整脈、洞性徐脈、心室性期外収縮、鼻咽頭炎、咳嗽、いびき、鼻出血、 鼻炎、流涎過多、胃食道逆流性疾患、膵炎、舌腫脹、多汗症、冷汗、蕁麻疹、脱毛、筋肉痛、重感、関節痛、筋骨格硬直、尿閉、乳房痛、勃起不全、女性化乳房、発熱、冷感、悪寒、易刺激性、酩酊感、体重減少、血中尿酸増加

『頻度不明』
肺水腫、横紋筋融解症、血管浮腫、間質性肺炎、ショック、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑、劇症肝炎、離人症、無オルガズム症、激越、喚語困難、リビドー亢進、パニック発作、脱抑制、昏迷、嗅覚錯誤、書字障害、眼刺激、散瞳、動揺視、深径覚の変化、視覚の明るさ、角膜炎、洞性頻脈、鼻乾燥、鼻閉、咽喉絞扼感、腹水、嚥下障害、丘疹、乏尿、射精遅延、性機能 不全、無月経、乳房分泌、月経困難症、乳房肥大、胸部絞扼感、血中カリウム減少

多くの方が使っている薬でも危険な副作用があります。
副作用が出た時は、対処スピードが重要です。

薬の副作用なのか、体調不良や病気によるものなど原因は多々あります。
実際には医師・薬剤師でも判断はかなり難しいものです。
少しでも気になることがあれば、ご相談ください。
医師には言いづらいこともあると思います。
その際は、お気軽にかかりつけの薬剤師に相談してくださいね!

この記事を読んでくださった皆さんは知識が増えただけでなく、自分自信を守る方法も増えましたね。
「副作用は常に隣り合わせ!」を忘れずに!!

参考
PMDAホームページ
添付文書

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この記事を書いた人

複数の薬剤師で運営しております。
調剤薬局で働いている現役薬剤師です。
勉強、メモ用のブログに変更しました。
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