今回は睡眠障害(不眠症)についてまとめました。
睡眠についての不安や不満、心配事がある人はすごく多くいらっしゃいます。
睡眠をしっかりと取れるための寝具やグッズもたくさん販売されていますよね。
それらを使えば改善するのであれば良いのですが、それだけでは改善しないことが多いのが現状です。
不眠症といってもいくつかのタイプがあり、それに応じて対策や治療をしないと効果がないこともあります。
まずは自分の不眠症の種類をチェックして、それから対策を考えていきましょう。
あなたの不眠症の種類は?
入眠障害(にゅうみんしょうがい)
入眠するまでの時間が長く、寝つきが悪いタイプです。
布団に入ってから眠るまで1時間以上かかることが多いです。
場合によっては数時間以上寝付けないことも少なくありません。
不眠症の中では多い症状と言われています。
ストレスや環境の変化で不眠が続くと、眠ろう眠ろうと努力しようとして、かえって頭がさえて寝付けなくなることを『精神生理学的不眠』とも言います。
中途覚醒(ちゅうとかくせい)
一度寝入ったあと、夜中に何度も目が覚めたり、目が覚めた後は朝まで眠れないタイプです。
夜中の目が覚める回数や時間は個人差がありますが、それを苦痛と感じると不眠症と判断されます。
60歳以上では4人に1人がなっているとの報告もあります。
これには様々な意見もありますが、歳をとるとトイレが近くなることも原因と言われます。
寝酒は睡眠が浅くなるので、途中で起きてしまう要因なので、できるだけ寝酒はやめましょう!
熟眠障害(じゅくみんしょうがい)
睡眠時間を十分とっているのに、熟睡感が得られず、目が覚めた時に睡眠不足を感じるタイプです。
悪夢を見ることも多いとされています。
睡眠が浅い場合に起こりやすく、睡眠時無呼吸症候群・むずむず脚症候群(レストレスレッグス)・周期性四肢運動障害など原因疾患が隠れていることもあります。
先ほどと同じく寝酒はさけましょう!
早朝覚醒(そうちょうかくせい)
普段起きる予定の時刻よりも早く、明け方に目が覚めて、そのまま朝まで眠れないタイプです。
これもまた、苦痛を感じることで不眠症と診断されることが多いです。
この早朝覚醒は『うつ病』の方に多いとされています。
これも先ほどと同様に、寝酒はさけましょう。
年齢による影響かも?
若い頃に比べて、睡眠時間が短くなったと感じる方も多いと思います。
これには様々な理由がありますが、
・歳をとることで日中の運動量などエネルギーを使うことが減り、疲れが少なくなる
・早寝になることで、自然と早起きになってしまう
・深い睡眠(ノンレム睡眠)の割合が減る
などがあります。
私の体験談ですが、薬局でよく聞く話が、
『最近、朝3時とかに起きちゃって、それから眠れないの』
と、相談されることがあります。
その時に就寝時間をたずねると、『夜の8~9時には寝ているわ』と返事があることがけっこうあります!
6時間以上も寝ているのだから朝3時に起きても何も問題はありませんよね・・・
そこは睡眠時間がしっかり確保されているので、日中に眠気がひどくなければあまり心配なさらずにと説明しています。
歳をとるにつれて睡眠時間が短くなるのは誰にでも起こることです。
心配し過ぎなくて良いことも多いのですが、まずは自分の不眠症のタイプと睡眠時間を確認してみましょう。
眠れなくなる原因
原因は様々あります。
それこそ不眠症の方の数だけ要因はあるでしょう。
原因となりそうなものをいくつかピックアップしてみます。
・ストレスや心配事、考え事
・生活環境や生活リズムの変化
・騒音などの睡眠環境
・風邪、痛み、かゆみなどの病的要因
・うつ病、不安障害などの精神的症状
・アルコール、たばこ、カフェインの摂取
・薬による影響
例:気管支拡張薬の「テオドール(テオフィリン)」、ステロイド製剤(ステロイド配合製剤もあり)
などがあります。
不眠症の治療
睡眠薬
一番に思いつくのが睡眠薬だと思います。睡眠薬にも種類があり、大きく分けて6種類です。
で、睡眠障害の種類によって使い分けます。
睡眠薬の詳しい内容は別の記事で書きますので、参考にしてください。
→こちらから(準備中)
生活環境の改善
生活環境を整えることも大切になります。
もちろん、変えることのできないものもあるでしょう。
そのため、睡眠の質を上げる方法がいくつかあるので、こちらの記事を参考にしてください。
最後に
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
人生の中で睡眠時間はかなりの割合を占めています。
睡眠障害が改善されるだけで生活の質がぐんっと上がることもあります!
薬を使うのが怖い方もいるかもしれません。
しかし、昔と比べて今の薬は比較的安全になっていますし、様々な種類もあるので医師・薬剤師と相談して適切に使用していけば問題はありません。
睡眠について少しでも不安や不満がある方は一度医師・薬剤師に相談してみませんか?
皆様が健康的な睡眠をとれますように。
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