私の勉強用の記事です。
薬局薬剤師として知っておくべき、用法用量、作用機序、監査や服薬指導のポイントをまとめています。
他にもポイントありましたら私の勉強の為にも是非コメントください。
用法用量
<ナウゼリン錠・OD錠、5mg・10mg>
【成人】
1回10mgを1日3回食前に経口投与する。
ただし、レボドパ製剤投与時には1回5~10mgを1日3回食前に経口投与する。
なお、年令、症状により適宜増減する。
【小児】
1日1.0~2.0mg/kgを1日3回食前に分けて経口投与する。
なお、年令、体重、症状により適宜増減する。
ただし、1日投与量は30mgを超えないこと。
また、6才以上の場合は1日最高用量 は1.0mg/kgを限度とすること。
<ナウゼリンドライシロップ1%>
【小児】
1日1.0~2.0mg/kgを用時水で懸濁し、1日3回食前に分けて経口投与する。
なお、年令、体重、症状により適宜増減する。
ただし、1日投与量は30mgを超えないこと。
また、6才以上の場合は1日最高用量 は1.0mg/kgを限度とすること。
〈ナウゼリン坐剤60〉
【成人】
1回60mgを1日2回直腸内に投与する。
なお、年令、症状により適宜増減する。
〈ナウゼリン坐剤10、ナウゼリン坐剤30〉
【小児】
3才未満の場合、1回10mgを1 日2~3回直腸内に投与する。
3才以上の場合、1回30mgを1 日2~3回直腸内に投与する。
なお、年令、体重、症状により適宜増減する。
内服と坐薬での成分量の違いの理由
・双方を対比して設定していない
・小児の坐剤は海外のデータを参考にしている
・胃壁内の神経叢にもD2受容体があり、胃壁に直接働いて吐き気を抑える働きもある為、内服は少量でも効果がある
→その為、坐剤よりも内服の方が効きが早い
作用機序
上部消化管並びにCTZ(化学受容器引き金帯)に作用し、抗ドパミン作用により薬効を発現する。
・胃運動促進作用
・胃、十二指腸協調運動促進作用
・胃排出能の正常化作用(遅延例には促進的に、亢進例には抑制的に)
・下部食道括約部圧(LESP)の上昇作用
【効能効果】
緑下線は剤形により一部異なっている。坐剤60は適応症に注意!
<錠、OD錠>
下記疾患および薬剤投与時の消化器症状(悪心、嘔吐、食欲不振、腹部膨満、上腹部不快感、腹痛、胸やけ、あい気)
成人:○ 慢性胃炎、胃下垂症、胃切除後症候群 ○ 抗悪性腫瘍剤またはレボドパ製剤投与時
小児:○ 周期性嘔吐症、上気道感染症 ○ 抗悪性腫瘍剤投与時
<ドライシロップ>
下記疾患および薬剤投与時の消化器症状(悪心、嘔吐、食欲不振、腹部膨満、腹痛)
小児:○ 周期性嘔吐症、乳幼児下痢症、上気道感染症 ○ 抗悪性腫瘍剤投与時
<ナウゼリン坐剤60>
成人: 下記疾患および薬剤投与時の消化器症状(悪心、嘔吐、 食欲不振、腹部膨満、上腹部不快感、胸やけ)
○ 胃・十二指腸手術後○ 抗悪性腫瘍剤投与時
<ナウゼリン坐剤10、ナウゼリン坐剤30>
小児: 下記疾患および薬剤投与時の消化器症状(悪心、嘔吐、 食欲不振、腹部膨満、腹痛)
○ 周期性嘔吐症、乳幼児下痢症、上気道感染症 ○ 抗悪性腫瘍剤投与時
[ad]
ポイント
★は必須、△は頭の片隅には入れておきたい
★眠気、めまい・ふらつきが出ることがるので、自動車の運転等危険を伴う機械操作に注意
(小児の場合、自転車や危険を伴う遊具での遊びなどに注意させること)
★CYP3A4で代謝
★特に1才以下の乳児には用量に注意し、3才以下の乳幼児には7日以上の連用を避けること。
★小児では脱水状態、発熱時等では特に投与後の状態に注意すること。小児において錐体外路症状、意識障害、痙攣が発現することがある。
★錐体外路障害とは→後屈頸(頭が後ろに引っ張られているように上を見上げている状態)、眼球側方発作、上肢の伸展(腕が伸びっぱなしの状態)、振戦、筋硬直等
★妊婦には禁忌
最後に
薬剤師の主な仕事の一つとして、医師の処方意図を的確に捉えて患者さんに正しく服用してもらうことがあると思います。医師からも患者さんからも他職種からも信頼されるように日々努力していきましょう。
※当記事はあくまでも個人的な勉強用の記事ですので、この記事を参考にしたことによる責任は一切負いません。正確な情報は必ず最新の添付文書、インタビューフォーム、製薬会社ホームページや直接電話、PMDAホームページ等で確認してください。
コメント