テレミンソフト坐薬(ビサコジル)の副作用と豆知識【便秘薬】

今回は便秘のお薬です。

「テレミンソフト坐薬(ビサコジル)」

便秘の方は多いと思います!
この薬事態は、そこまで多く使われることはない気がします。
小児科でもたまに処方されますね!

今回このお薬を取り上げたのは、成分のビサコジルに焦点を当てようと思ったからです。
このビサコジル、実はとある市販の便秘薬にも使われているのです! 

目次

テレミンソフトの成分は!

そう!CMなどでも流れているコー〇ック(コー〇ックシリーズの一部)です。
医療用の薬では、ビサコジルは坐薬しかありません。
ただ、コー〇ックは飲み薬の一部成分としてこのビサコジルが含まれています!

では、ビサコジルとはどうやって便秘に効くのでしょうか?
簡単な作用として、
一番大きな作用が、腸の動きを活発にして、便を出口まで動かす作用です。
他にも結腸(大腸の一部)での、便からの水分の吸収を抑えて、腸内・便の水分を増やす作用もあります。 

何と、テレミンソフト坐薬には副作用の記載がないのです。。。
どういうこと?ですよね
実は、添付文書で
“本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない(再審査対象外)”
となっていて、簡単に言うと、調べていないってことですね
ほとんど副作用がないということでしょうか。

使えない方のまとめ
さて、本題に入ります!
この薬には副作用の記載がないため、いつもとは少し違う情報をお伝えします。
薬を使っている方は必見です!! 

この方は使えない!!

副作用の記載がないため、この薬を使えない方を記載します!
テレミンソフト坐薬に関してのお話しです。
コー〇ックに当てはまるわけではございませんので、使用する方は医師・薬剤師にご相談ください! 

1.急性腹症(きゅうせいふくしょう)の方

これは簡単に言うと、急激な腹痛が起こって、急性の経過(手術が必要かどうか)をとる症状です。

2.痙攣性便秘(けいれんせいべんぴ)の方

ストレス性便秘と言うこともありますね。
腸の運動が活発になり過ぎているのです!
活発ならいいんじゃない?と思うかもしれませんが、
けいれんみたいに、細かくピクピクしているのを想像していただければ分かりやすいかなと。
そのせいで、うまく便を送ることができないのです。 

3.重症の硬結便(こうけつべん)のある方

そのままの通り、あまりにも硬すぎる便のことですね。

4.肛門裂創(こうもんれっそう)、潰瘍性痔核(かいようせいじかく)のある方

簡単にいうと、傷がある方ということですね。
これは、薬が坐薬のために使うなとのことです。 
これらの症状がある方は、まずは病院を受診して、医師の判断を仰ぎましょう!
患者さんも医療者も、気をつかう症状ですが、相談しないことには始まりません。

その他の副作用のまとめ

記載なし

多くの方が使っている薬でも危険な副作用があります。
副作用が出た時は、対処スピードが重要です。

薬の副作用なのか、体調不良や病気によるものなど原因は多々あります。
実際には医師・薬剤師でも判断はかなり難しいものです。
少しでも気になることがあれば、ご相談ください。
医師には言いづらいこともあると思います。
その際は、お気軽にかかりつけの薬剤師に相談してくださいね!

この記事を読んでくださった皆さんは知識が増えただけでなく、自分自信を守る方法も増えましたね。
「副作用は常に隣り合わせ!」を忘れずに!!

参考
PMDAホームページ
添付文書

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この記事を書いた人

複数の薬剤師で運営しております。
調剤薬局で働いている現役薬剤師です。
勉強、メモ用のブログに変更しました。
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