ワーファリン錠(ワルファリンカリウム)の副作用と豆知識【血液サラサラ】

血液をサラサラにする薬としてよく使われている薬の1つです。

「ワーファリン錠(ワルファリンカリウム)」 

聞いたことがある方は少ないのかな?と思いますが、
心疾患などで血栓ができないようにするための薬です。
かなり昔からの薬なので、年配の方などは詳しいかもしれないですね。 

目次

 血液サラサラの古株

毎回恒例の2015年度医療用医薬品国内売上高ランキングでは何位か分かりません笑
ワーファリンはかなり安いので売上高では上位にこないのですね!

ワーファリンと納豆 

余談ですが、
血液サラサラにする薬は「納豆食べちゃいけないんでしょ?」と聞いたことはありませんか? 
その通りです!
ただし、ワーファリンに限ります!

他にも血液サラサラにする薬はあるのですが、それらは問題なく納豆食べられます!
日本特有と言った質問ですよね笑
外国人に言えば、納豆なんて食べないからダイジョウブ!と言われそうです笑
私も納豆はよく食べるので、他人ごとではないのですが…笑
このことについてもこの後に触れますね! 

血液サラサラにする薬は長い期間飲み続けることが多いのが現状です 

重大な副作用のまとめ

重大な副作用とは、命の危険があるもの副作用が出た際に身体に重大な影響があるもの等の副作用症状ですので、是非、目を通していただいて、頭の片隅に置いておいてください!
簡単な症状も記載しておきますので、参考にしてください。

※副作用は必ず起きるものではございません
※ご自身の判断で使用を中止せず、異常がある時は必ず医師・薬剤師にご相談ください

①出血(しゅっけつ) 頻度不明

血液をサラサラにするということは、
血液を固まりにくくするということなのです! 
そのため、ちょっとどこかにぶつけただけで青あざができたり、鼻血が出やすくなったり、切ってしまったとき血が止まりにくかったりします! 

もしこのような症状がひどいときは医師に相談しましょう!
さらに重い症状だと、脳出血等の臓器内出血を生じることがあるので注意を!
血液サラサラにする薬を飲んでいるときは、無理な運動やケガ、転倒には注意しましょうね! 

②皮膚壊死(ひふえし) 頻度不明

何か怖い名前が出てきましたね…
壊死って… 
添付文書によると
“本剤投与開始による早期にプロテインC活性の急速な低下が原因で、一過性の過凝固状態となることがある。その結果、微小血栓を生じ皮膚壊死に至る可能性がある。投与前にプロテインC 活性を確認することが望ましい。”
と難しく書いてあります。 

簡単に言うと、血液を固める物質を抑えているプロテインCなるものが少なくなって、血液が固まりやすくなっちゃうよ!その結果皮膚の血管が詰まって血が回らなくなり、腐っちゃうよ!といったところでしょうか。

注意が必要なのは初めて服用を開始する人なので、ずっと飲んでいる方は大丈夫そうです! 

おまけ 

薬や食べ物との相互作用(そうごさよう)

ワーファリンは一緒に飲む薬や食べ物で注意しなければならないものがあるのです!
薬での注意はたくさんあり過ぎて、書ききれないのでほんの一部を…
抗生物質はワーファリンの効果を強めてしまうことがあります!
腸内細菌の抑制や代謝酵素の阻害などが理由なのですが…
難しいですよね!
基本的には大丈夫です!
他の薬を飲む際は、薬剤師に相談してください! 

こっちの方が重要です!
最初にも書きましたが、納豆は食べちゃダメです!
他にも、青汁、クロレラも避けてください!
ワーファリンの効果が弱くなってしまいます! 

これらの食材の何がだめなのか・・・それは
ビタミンK」です!
このビタミンKがワーファリンの効果を落としてしまいます! 
そのため、ビタミンKがたくさん入った他の食材も摂り過ぎ注意です! 

どうしても納豆、青汁、クロレラを食べたい・飲みたい方は医師に相談してみてください!
今は、血液サラサラにする薬は他にもたくさんあります!
ただ、注意しなきゃいけないのが、
他の血液サラサラにする薬は値段がかなり高いんです!!
切り替えた人はびっくりしますよ!
スーパーの納豆がお高い納豆になってしまいますね笑 

その他の副作用のまとめ

『頻度不明』
発疹、瘙痒症、紅斑、蕁麻疹、皮膚炎、発熱、AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇等、悪心・嘔吐、下痢、脱毛、抗甲状腺作用

多くの方が使っている薬でも危険な副作用があります。
副作用が出た時は、対処スピードが重要です。

薬の副作用なのか、体調不良や病気によるものなど原因は多々あります。
実際には医師・薬剤師でも判断はかなり難しいものです。
少しでも気になることがあれば、ご相談ください。
医師には言いづらいこともあると思います。
その際は、お気軽にかかりつけの薬剤師に相談してくださいね!

この記事を読んでくださった皆さんは知識が増えただけでなく、自分自信を守る方法も増えましたね。
「副作用は常に隣り合わせ!」を忘れずに!!

参考
PMDAホームページ
添付文書

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この記事を書いた人

複数の薬剤師で運営しております。
調剤薬局で働いている現役薬剤師です。
勉強、メモ用のブログに変更しました。
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