今日の朝、ものすごくお腹が痛くなったので、胃薬を紹介します。
「ガスター錠(ファモチジン)」
胃痛や胃の荒れと診断された方でこの薬を飲んでいる人は多いです!
2015年度医療用医薬品国内売上高ランキングでは、
96位に入っています!!
胃薬と言ったらこれ
あれ?すごくないなと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、
数多くの薬がある中で96位は本当にすごいことです!
テレビでも紹介してることありますね!
今はドラッグストアなどでも購入できる商品です!
胃薬の種類
余談ですが、
胃薬といっても、大きく分けて2種類あるのをご存知ですか?
・過剰な胃酸の分泌を抑える(攻撃するやつを少なくする)
・胃の粘膜を保護・修復する(守るやつを強化する)
の2つに分けられるのです!
ガスターは前者の胃酸の分泌を抑える役割をしています!
胃薬の疑問
でも、よく聞かれるのが、
「胃酸抑えちゃって、ご飯とか消化できなくならない?」
と聞かれますが、大丈夫です!
あくまでも過剰な分、不必要に多く出ている胃酸を抑えるだけなので、
基本的に食べ物の消化を悪くするほどではありません!
重大な副作用のまとめ
重大な副作用とは、命の危険があるもの、副作用が出た際に身体に重大な影響があるもの等の副作用症状ですので、是非、目を通していただいて、頭の片隅に置いておいてください!
簡単な症状も記載しておきますので、参考にしてください。
※副作用は必ず起きるものではございません
※ご自身の判断で使用を中止せず、異常がある時は必ず医師・薬剤師にご相談ください
1.急性腎不全(きゅうせいじんふぜん)頻度不明
間質性腎炎(かんしつせいじんえん)頻度不明
簡単に言うと、腎臓の機能が低下することをいいます。
間質性腎炎(かんしつせいじんえん)とは、腎臓の組織に炎症を起こすことです。
「腎臓の機能が低下するとどうなるの?」と思いますよね!
腎臓の大きな役割は、いらなくなった老廃物やナトリウム、塩素、カリウムなどの体内で使われる成分のいらない分を尿として排泄することです
症状としては、尿量が少なくなる、発疹、むくみ、体がだるい、発熱、関節の痛み、はき気、嘔吐、下痢、腹痛等が現れます!
急性腎不全・間質性腎炎が重症化すると、人工透析になることもあります
そのため、元々腎臓の機能が落ちている人には、通常の量よりも少なめにして出されます!
ドラッグストアに売っているからって自分で安易に選ばずに、薬剤師に相談してくださいね!
この副作用は多くの場合、薬を飲み始めてから2週間以内に症状が現れるのですが、
1か月以上経過してから現れることもあるので注意して下さい。
その場合には中止し、適切な処置を行うこととされていますので注意を!
2.QT延長(キューティーえんちょう)頻度不明
「んー何かが長くなるんだろうなー」と思っていただいた方、その通りです笑
QTとは、心臓の心電図上のある部分です!
よく、医療ドラマなどで、ピコーンピコーンと鳴って上下に動いているものがありますよね!
心停止でピーーーとなって、水平になるやつです!
あれの一部だと思ってもらえれば分かりやすいかもしれません!
QT延長は不整脈の一部です!
なので症状としては、心臓がドキドキする、意識がなくなる等が現れます!
不整脈なので、最悪の場合は・・・
特に注意して欲しいのが、
心臓の疾患(心筋梗塞、弁膜症、心筋症等)を持っている方に現れやすいと言われています!
そのような疾患を持った方は注意してください!
3.横紋筋融解症(おうもんきんゆうかいしょう)頻度不明
何かすごい怖い名前ですよね
その名前の通り、筋肉が壊れて、溶けてしまうのです!!
症状としては、運動もしてないのに手足の筋肉が痛む、手足がしびれる、手足に力がはいらない、全身がだるい、尿の色が赤色になる等があります!
その場合には中止し、適切な処置を行うこととされています
これ、筋肉が壊れるだけでなく最悪の場合、他の臓器にダメージを与えて、生命を脅かしたり、重い障害を残すこともあるのです!
怖い副作用です!
違和感があればすぐに受診して、血液検査をしましょう!
ただ、ガスターはものすごくよく飲まれている薬です!
この薬の副作用か、はたまた別に一緒に飲んでいる薬か、全く薬とは関係なく体の異常か判断するのは難しいかもしれませんね!
その他の副作用のまとめ
『0.1%~5%未満』
白血球減少、便秘、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇
『0.1%未満』
ショック、アナフィラキシー、血小板減少、発疹・皮疹、蕁麻疹(紅斑)、顔面浮腫、好酸球増多、下痢・軟便、口渇、悪心・嘔吐、腹部膨満感、食欲不振、口内炎、血圧上昇、顔面潮紅、耳鳴、総ビリルビン上昇、LDH上昇、全身倦怠感、無気力感、頭痛、眠気、不眠、月経不順、女性化乳房
『頻度不明』
再生不良性貧血、汎血球減少、無顆粒球症、溶血性貧血、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)、肝機能障害、黄疸、横紋筋融解症、QT延長、意識障害、痙攣、間質性腎炎、急性腎不全、間質性肺炎、徐脈、頻脈、房室ブロック、可逆性の錯乱状態、うつ状態、痙攣、意識障害、めまい、乳汁漏出症、CK(CPK)上昇、味覚異常、筋肉痛、背部痛
多くの方が使っている薬でも危険な副作用があります。
副作用が出た時は、対処スピードが重要です。
薬の副作用なのか、体調不良や病気によるものなど原因は多々あります。
実際には医師・薬剤師でも判断はかなり難しいものです。
少しでも気になることがあれば、ご相談ください。
医師には言いづらいこともあると思います。
その際は、お気軽にかかりつけの薬剤師に相談してくださいね!
この記事を読んでくださった皆さんは知識が増えただけでなく、自分自信を守る方法も増えましたね。
「副作用は常に隣り合わせ!」を忘れずに!!
参考
PMDAホームページ
添付文書
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