ホクナリンテープ(ツロブテロールテープ)服薬指導まとめ【気管支拡張薬】

ホクナリンテープ(ツロブテロールテープ)私の勉強用の記事です。
薬局薬剤師として知っておくべき、用法用量、作用機序、監査や服薬指導のポイントをまとめています。
他にもポイントありましたら私の勉強の為にも是非コメントください。

目次

用法用量

成人にはツロブテロールとして2mg
小児にはツロブテロー ルとして0.5~3才未満には0.5mg
3~9才未満には1mg
9才以上 には2mg
を1日1回、胸部、背部又は上腕部のいずれかに貼付する。

【語呂】
お子さんおこ、 柵の 位置を 急 に 変える
0.5~3歳 0.5mg 3~9歳 1mg 9歳 2mg 用量を変える

作用機序

気管支平滑筋のβ2 受容体に作用し、β2 受容体と密接に関係のある酵素adenyl cyclaseを賦活化する。
それにより細胞内のATPがcyclic AMPに変化し、気管支拡張作用を示す。

【効能効果】
下記疾患の気道閉塞性障害に基づく呼吸困難など諸症状の緩解
 気管支喘息、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺気腫

ポイント

★は必須、△は頭の片隅には入れておきたい

★使用方法
①貼付部位の皮膚を拭い、清潔にしてから貼付する。(貼った後、手のひらでしっかりとまんべんなく約10秒押さえると剝がれにくくなる)
②皮膚刺激を避けるため、毎回貼付部位を変えることが望ましい。
③本剤をはがす可能性がある小児には、手の届かない部位に貼付することが望ましい。(腕や胸に貼ると自分で剥がしてしまう子は背中へ)
④動物実験(ラット)で損傷皮膚に貼付した場合、血中濃度の上昇が認められたので、創傷面に使用しないこと。

★お風呂時に貼りかえるなど分かりやすいタイミングが良い

★12時間経っていれば約70~80%は吸収されているので、剥がれても貼り直す必要はない
 ※24時間貼っていても、80~90%程度の皮膚への移行率と言われている。
  △3,6,9時間後に貼りなおした時も血中濃度が上がりすぎることはないとのこと

★半減期は約6時間
 ※半減期の約4~5倍で薬は消失

★少し剥がれた時は絆創膏などで補強OK

★貼ったままのお風呂やプールはOK
 ※剥がれやすくなることもあるので、絆創膏などでの補強OK

★低カリウム血症に注意
 ※キサンチン誘導体ステロイド剤及び利尿剤の併用により増強することがあるので、併用時には注意!
  薬歴にも継続性を保てるように記載しておくことがオススメ!

低カリウム血症の症状
・手足の力が抜けたり弱くなったりする
・手足のだるさ
・こわばり
・筋肉痛
・麻痺
・不整脈
など
症状が進むと、「体を動かすと息苦しくなる」、「歩いたり走ったりできなくなる」、「赤褐色の尿がでる」、「尿がたくさん出たり、出にくくなったりする」、「糖尿病が悪くなる」こともあり。

最後に

薬剤師の主な仕事の一つとして、医師の処方意図を的確に捉えて患者さんに正しく服用してもらうことがあると思います。
医師からも患者さんからも他職種からも信頼されるように日々努力していきましょう。

※当記事はあくまでも個人的な勉強用の記事ですので、この記事を参考にしたことによる責任は一切負いません。正確な情報は必ず最新の添付文書、インタビューフォーム、製薬会社ホームページや直接電話、PMDAホームページ等で確認してください

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この記事を書いた人

複数の薬剤師で運営しております。
調剤薬局で働いている現役薬剤師です。
勉強、メモ用のブログに変更しました。
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