今日ご紹介するのは便秘薬としてよく使われている優秀な薬の1つ
「酸化マグネシウム錠」
便秘の方でこの薬を飲んでいる人は多いです!
妊婦さんもよく服用します!
便秘薬の王道
毎回恒例の2015年度医療用医薬品国内売上高ランキングは分かりません笑
薬が安いので、売上高では上位に来ないですね!
服用されている方は多いのかなと勝手にそんな印象もってます笑
ちなみに旧名と書いてあるのが、以前までマグラックス錠という名前だったのですが、ここ最近酸化マグネシウムに名称変更となりました!
この薬は、便を柔らかくして便秘を改善します!
私も薬局で患者さんによく説明しています!
便秘薬は癖になる?
余談ですが、
便秘薬は「続けているとやめられなくなる」と聞いたことはありませんか?
正確に言えば、そんなことはありません!
ただ、薬に頼ることに慣れてしまって、自分の力で出すことをしないために、
筋力の低下や依存するような感じになることがあります!
もちろん、腸管の機能低下や妊娠など様々な要因があるので、一概には言えませんが…
私は便秘になったことがないので分かりませんが、便秘は辛そうですよね
重大な副作用のまとめ
重大な副作用とは、命の危険があるもの、副作用が出た際に身体に重大な影響があるもの等の副作用症状ですので、是非、目を通していただいて、頭の片隅に置いておいてください!
簡単な症状も記載しておきますので、参考にしてください。
※副作用は必ず起きるものではございません
※ご自身の判断で使用を中止せず、異常がある時は必ず医師・薬剤師にご相談ください
①高マグネシウム血症(こうまぐねしうむけっしょう) 頻度不明
名前の通り、血液の中のマグネシウムが過剰になってしまうことです!
マグネシウム事態は体にも必要ではありますが、過剰がいけないのです!
この副作用は2015年10月に詳しく記載されました!
特に高齢者の方で注意が必要です!
この副作用で重篤な転帰をたどる例も報告されています!
症状としては、吐き気・嘔吐、口が乾く、血圧がさがる、脈が弱くなる、皮膚が紅くなる、筋力が低下する、眠気が続くなどが現れます!
最悪の場合、呼吸が弱くなる、意識障害、不整脈、心臓が停止する等重い症状が出ることも…
高齢者や腎機能が悪い方で気になる方は、検査をおすすめします!
②他の薬との相互作用(そうごさよう)
この薬は副作用の種類が少ないので、他の薬との飲み合わせの注意点をまとめます!
薬はものによっては一緒に服用できないものや間隔をあけなければいけないものもあるのです!
その中でも、多くの人が服用している、酸化マグネシウムは色々あてはまることがあります!
特に注意しなくてはいけないのが、抗生物質との飲み合わせ!
風邪をひいたとき、感染症にかかったときなど、急に服用することが多いですよね!
いくつかの抗生物質と酸化マグネシウムを同時に服用すると、お腹の中でくっついてしまって、吸収されず効果が弱くなってしまうことがあるのです!
そうすると、菌をうまく抑えることができなくなってしまします!
細菌も頭が良く、抗生物質に耐性を作るやつがいるのです!!
そんな細菌が増えてしまったら大変です!
だから、薬局などでは「抗生物質は飲み切ってください」って言われるのですよ!
なので、そのような相互作用がある場合は、便秘の薬を後回しにすることが多いです。
だいたい、間隔としては2~4時間くらいあけてから服用します!
もちろん抗生物質以外にも飲み合わせがあまり良くないものがありますので、
詳しくは医師、薬剤師に聞いてみてくださいね!
その他の副作用のまとめ
『頻度不明』
下痢など、血清マグネシウム値の上昇
多くの方が使っている薬でも危険な副作用があります。
副作用が出た時は、対処スピードが重要です。
薬の副作用なのか、体調不良や病気によるものなど原因は多々あります。
実際には医師・薬剤師でも判断はかなり難しいものです。
少しでも気になることがあれば、ご相談ください。
医師には言いづらいこともあると思います。
その際は、お気軽にかかりつけの薬剤師に相談してくださいね!
この記事を読んでくださった皆さんは知識が増えただけでなく、自分自信を守る方法も増えましたね。
「副作用は常に隣り合わせ!」を忘れずに!!
参考
PMDAホームページ
添付文書
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