解熱鎮痛剤として使われている優秀な薬の1つ
「ブルフェン(イブプロフェン)」
みなさんロキソニンって聞いたことありませんか?
ブルフェン(イブプロフェン)もロキソニンと似たような分類のお薬です。
厳密にはもっと細かく分類できるんですが、普段飲む分には知らなくて大丈夫です笑
ブルフェン(イブプロフェン)は使いやすい?
解熱鎮痛剤の中でも、このブルフェン(イブプロフェン)はお子さんにも比較的使いやすい薬として知られています。
もちろんお子さんへの解熱鎮痛剤はカロナール(アセトアミノフェン)が一番使いやすいです!
カロナール錠(アセトアミノフェン)の危険な副作用【解熱鎮痛剤】 – 薬の危険な副作用 ~ひよこ薬剤師からの忠告~
ブルフェン(イブプロフェン)がお子さんに使いやすいといっても、注意が必要です!
15歳未満のインフルエンザ、水痘(水ぼうそう)には使ってはいけません!!
理由として、インフルエンザ脳炎、脳症を合併症として起こすことがあるからです。
昔に医者でもらった薬が余っているからと、熱や身体の痛みがあるからといって、容易に飲ませないことが大切です。
特にインフルエンザが流行る時期には要注意!
ちなみに、大人の方ならインフルエンザでもこの薬を飲むことはあります。
市販薬にも入っている
このブルフェン(イブプロフェン)はドラックストアで買える薬にも入っていることが多いのです。
例えば、ナロンエースT、ナロンエースR、イブクイック頭痛薬、イブA錠EX、ノーシンアイ頭痛薬、バファリンプレミアム、バファリンルナi、ノーシンピュア などなど
まだまだたくさんあります!
市販薬は簡単に手に入って便利ですが、1つの薬に様々な成分が入っていることも多いです。
そのため、どの薬の成分が入っているかを見極めるのがとても大事になってきます。
分からない場合は薬剤師に相談してください!
重大な副作用のまとめ
重大な副作用とは、命の危険があるもの、副作用が出た際に身体に重大な影響があるもの等の副作用症状ですので、是非、目を通していただいて、頭の片隅に置いておいてください!
簡単な症状も記載しておきますので、参考にしてください。
※副作用は必ず起きるものではございません
※ご自身の判断で使用を中止せず、異常がある時は必ず医師・薬剤師にご相談ください
1.消化性潰瘍(しょうかせいかいよう)
胃腸出血(いちょうしゅっけつ) 頻度不明
漢字がずらっと並んで、見にくいですが、簡単に言うと胃や十二指腸に炎症が起こり、穴があいたり、出血することです。
これは薬によって、胃酸が増えたり、消化管の運動が活発になったりすることで起こることがあります。
穴があいたり、出血したりするとなると、そりゃあ痛いですよね!
食べ物や飲み物が必ず通る場所なのですから、頑張って働いてくれている臓器です。
このような症状が出た場合は、適切な処置を行うこととされていますので注意を!
2.間質性腎炎(かんしつせいじんえん)頻度不明
簡単に言うと、腎臓の機能が低下することをいいます。
間質性腎炎(かんしつせいじんえん)とは、腎臓の組織に炎症を起こすことです
「腎臓の機能が低下するとどうなるの?」と思いますよね!
腎臓の大きな役割は、いらなくなった老廃物やナトリウム、塩素、カリウムなどの体内で使われる成分のいらない分を尿として排泄することです
症状としては、発疹、むくみ、体がだるい、発熱、関節の痛み、はき気、嘔吐、下痢、腹痛等が現れます!
間質性腎炎が重症化すると、人工透析になることもあります。
その場合には直ちに中止し、適切な処置を行うこととされていますので注意を!
3.無菌性髄膜炎(むきんせいずいまくえん)
髄膜炎(ずいまくえん)の多くは、細菌やウイルスが原因となることが多いのですが、薬によっても起こることがあります。
髄液(ずいえき)を調べてみると、細菌がいないのが、無菌性髄膜炎と言います。
症状としては、項部硬直(こうぶこうちょく)、発熱、頭痛、嘔気・嘔吐、意識混濁等が現れることがあります。
特に全身性エリテマトーデスの患者さんや混合性結合組織病の患者さんに起こりやすいとも言われています。
症状が出た場合には投与を中止し、適切な処置を行うこととされていますので、ご注意を。
その他の副作用のまとめ
『0.1%~5%未満』
食欲不振、嘔気・嘔吐、胃部不快感、腹痛、消化不良、下痢、発疹、そう痒感、頭痛、眠気、 めまい、不眠、浮腫
『0.1%未満』
口渇、口内炎、腹部膨満感、便秘、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇等、蕁麻疹、湿疹、霧視等の視覚異常、血圧上昇、動悸、倦怠感、発熱
『頻度不明』
ショック、アナフィラキシー様症状、再生不良性貧血、溶血性貧血、無顆粒球症、血小板減少、消化性潰瘍、胃腸出血、潰瘍性大腸炎、中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、急性腎不全、間質性腎炎、ネフローゼ症候群、無菌性髄膜炎、肝機能障害、黄疸、喘息発作、血小板機能低下(出血時間の延長)、紫斑、難聴、耳鳴、味覚異常、抑うつ、血圧低下、鼻出血
多くの方が使っている薬でも危険な副作用があります。
副作用が出た時は、対処スピードが重要です。
薬の副作用なのか、体調不良や病気によるものなど原因は多々あります。
実際には医師・薬剤師でも判断はかなり難しいものです。
少しでも気になることがあれば、ご相談ください。
医師には言いづらいこともあると思います。
その際は、お気軽にかかりつけの薬剤師に相談してくださいね!
この記事を読んでくださった皆さんは知識が増えただけでなく、自分自信を守る方法も増えましたね。
「副作用は常に隣り合わせ!」を忘れずに!!
参考
PMDAホームページ
添付文書
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