今日は少しマイナーな薬を紹介します!
C型肝炎に使う優秀な薬の1つ
「ハーボニー錠(レジパスビル/ソホスブビル配合錠)」
ハーボニーは2015年度医療用医薬品国内売上高ランキングではなんと1位です!
あくまで、売上高なので1位に入っています!
何故かというと…
肝炎薬はかなり高額
この薬かなーーり高いのです!!
2016年3月までは1錠=8万171.30円でした!!
薬価の改訂で、
2016年4月からは1錠=5万4796.90円に引き下げになりましたが、それでも高いですよね!
ちなみにこの薬、1日1錠を12週間飲まなければなりません!
ということは…
12週×7日=84日=84錠
新薬価でも
84錠×5万4796.90円=460万2939.6円
なんです!
3割負担でも約138万円!
でも、患者さんはそんなに払えませんよね?
もちろん医療費助成のため、負担額はかなり低くなります!
高額療養費制度ですね。
この制度は、、、、、、ちょっと長くなるのでまたの機会にご紹介します。
諸条件はございますが、かんたんにいうと高額の医療費がかえってきます。
また、2年以内の医療費であれば申請することができるので、申請を忘れてしまった方でもおそくありません!!
といいつつも、適用には諸条件がございますので、ご確認ください。笑
この薬の場合は還付ではなく、窓口負担の上限が決まっているタイプです!
話を戻しますと、負担の残りの数百万円は皆さんの税金等でまかなわれているわけです!
これを善と取るか、悪と取るかは人それぞれですね!
私も答えは分かりません。。。
しかし、治療効果はかなり高いので薬としてとても優秀であることには間違いありません!
重大な副作用のまとめ
重大な副作用とは、命の危険があるもの、副作用が出た際に身体に重大な影響があるもの等の副作用症状ですので、是非、目を通していただいて、頭の片隅に置いておいてください!
簡単な症状も記載しておきますので、参考にしてください。
※副作用は必ず起きるものではございません
※ご自身の判断で使用を中止せず、異常がある時は必ず医師・薬剤師にご相談ください
1.高血圧 頻度不明
皆さんが良く知っているあの高血圧です!
薬でも血圧が高くなるものがあるのです!
そもそも正常血圧はどのくらい?と思いますよね!
特に、疾患を持っていなければ、
病院:140/90mmHg以上
家庭:135/85mmHg以上
が高血圧と言われています!
家庭の血圧器と病院の測定器の違いが修正されている感じですね!
ただ、後期高齢者、糖尿病患者、慢性腎不全患者、脳血管障害患者、冠動脈疾患患者などでは基準値が変わってきますのでご注意を!
この薬も高血圧があらわれることがあります!
上がり方は人によって違いますが、
上が180mmHg以上、又は下が110mmHg以上になった例も報告されているそうです!
異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこととされていますのでご注意を!
2.脳血管障害 頻度不明
よく聞いたことがある疾患名で言うと、
脳梗塞(のうこうそく)や脳出血などの症状があてはまります。
その通り怖い症状です!
脳梗塞、脳出血は若い方でも突然に起こる時もあります!
寒い冬に起こることが多いですね!
一人暮らしの身としては、誰にも気づいてもらえないことを考えるとゾッとします…
皆さんも寒い日に靴を履くときなど、りきむ動作はご注意を!
観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うことされています!
※おまけ 医療費について
皆さん国民皆保険制度ってご存知ですか?
病院や薬局で3割負担(年齢によっては0~2割負担)になるやつです!
皆さんこれが当たり前だと思っていませんか?
現在支払っている消費税などの税金に対して、この制度はかなり恵まれていると思います!
残りの7~10割は皆さんの税金などでまかなわれていることも忘れないでください!
個人的にはMRの給料を減らして、もっと薬の値段を安くしてくれと思いますが…
薬剤師は一生かかってもMRの給料には届きませんからね…
ちょっと愚痴っちゃいました笑
医療費については詳しく書いたブログをいつか作りたいですね
ちなみにMRとはミスターではありません笑
「MR(エムアール)」という職業は
「MR(エムアール/メディカル・リプレゼンタティブ)」といい、医薬品メーカーの医薬情報担当者のことです。
医師に医薬品情報を伝え、使用してもらう、つまり買ってもらうように働きかける営業マンですね。
ほんとに給料がいい!!笑
ごめんなさい。このくらいにしておきます。笑
その他の副作用のまとめ
『5%未満』
貧血、頭痛、悪心、便秘、口内炎、腹部不快感、そう痒症、発疹
『頻度不明』
高血圧、脳血管障害、疲労
多くの方が使っている薬でも危険な副作用があります。
副作用が出た時は、対処スピードが重要です。
薬の副作用なのか、体調不良や病気によるものなど原因は多々あります。
実際には医師・薬剤師でも判断はかなり難しいものです。
少しでも気になることがあれば、ご相談ください。
医師には言いづらいこともあると思います。
その際は、お気軽にかかりつけの薬剤師に相談してくださいね!
この記事を読んでくださった皆さんは知識が増えただけでなく、自分自信を守る方法も増えましたね。
「副作用は常に隣り合わせ!」を忘れずに!!
参考
PMDAホームページ
添付文書
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