保湿剤として使われている優秀な薬の1つ
「ヒルドイド(ヘパリン類似物質)」
ヒルドイド(ヘパリン類似物質)にはソフト軟膏(油性クリーム)、クリーム、ローションのタイプがあります。
身体のケアとして、保湿剤や血行をよくするためによく使いますね。
保湿剤の塗り方
1FTU(ワンフィンガーチップユニット)
乾燥する時期には保湿がものすごく大切になります。
また、抗がん剤などの薬の影響による手や足の荒れを抑えるためにも欠かせないものです。
普段保湿剤として使う場合、どの程度塗ればいいのか知ってますか?
1つの指標として、1FTU(ワン フィンガー チップ ユニット)という単位があります。
※正確には5gチューブの塗り薬での指標ですが、保湿剤であれば少し多く塗っても問題ないので、この単位を使用します。
これは、大人の人差し指の先から第一関節まで、チューブから薬を出した量が、手のひら2枚分の範囲に塗る際に適切な量のことです。
その1FTUが約0.5gと言われています。
軟膏・クリーム・ローションの塗り方や塗る量(まとめ)【保湿剤・ステロイド・その他の塗り薬】 – 薬の危険な副作用 ~ひよこ薬剤師からの忠告~
こちらの記事に、お子さんに塗る時の身体の部位での目安の量をまとめていますので、ぜひご覧ください。
ティッシュを使う
もう1つの保湿剤を塗る目安として、ティッシュを使うこともあります。
保湿剤にはボトルタイプのものもあるので、それを使う方にはこちらをオススメします。
ティッシュは薄いティッシュが2枚組み合わさって普段使う1枚になってますよね!
その薄い1枚をペラっとはがしてもらい、そのティッシュが軽く貼り付く程度が保湿剤の適切な塗る量とも言われます。
これらを参考に、保湿剤で身体のケアをしましょう!
副作用とこの薬が使えない方
1.皮膚炎(ひふえん) 頻度0.1~0.5%未満
名前の通り、皮ふの炎症です。
薬が体に合わないと赤みが出たリ、かゆみが出ることがあったりします。
もちろん、薬のせいかを見極めないといけませんが・・・
皮膚炎としては、接触性皮膚炎(せっしょくせいひふえん)などが多い気がします。
金属アレルギーも接触性皮膚炎(せっしょくせいひふえん)の一部ですよ。
2.薬が使えない方 禁忌(きんき)
この薬は血流をよくするので、以下の方が使えません!
・出血性の血液疾患の方:血友病(けつゆうびょう)、血小板減少症(けっしょうばんげんしょうしょう)、紫斑病(しはんびょう)など
・わずかな出血でも重大な結果を来すことが予想される方
この症状や病気を持っている方は、出血しやすくなってしまうことがあるので、使ってはいけないことになっていますのでご注意を!
その他の副作用のまとめ
『0.1%~5%未満』
皮膚炎、そう痒、発赤、 発疹、潮紅等
『頻度不明』
紫斑
多くの方が使っている薬でも危険な副作用があります。
副作用が出た時は、対処スピードが重要です。
薬の副作用なのか、体調不良や病気によるものなど原因は多々あります。
実際には医師・薬剤師でも判断はかなり難しいものです。
少しでも気になることがあれば、ご相談ください。
医師には言いづらいこともあると思います。
その際は、お気軽にかかりつけの薬剤師に相談してくださいね!
この記事を読んでくださった皆さんは知識が増えただけでなく、自分自信を守る方法も増えましたね。
「副作用は常に隣り合わせ!」を忘れずに!!
参考
PMDAホームページ
添付文書
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