今日は漢方の1つをご紹介します。
風邪の引き始めによく使われている薬
「①葛根湯(かっこんとう)」
風邪の引き始めでこの薬を飲む人は多いです!
かくいう私も飲んでおります笑
超有名な漢方薬
2015年度医療用医薬品国内売上高ランキングは分かりません笑
ただ、漢方薬の中ではかなり有名な薬です!
一番有名ではないでしょうか。
以前テレビ番組でも、医者の方が紹介していました!
実は肩こり、じんましんにも使われることがあるのですよ笑
いわゆる万能薬ですね!
漢方も副作用はある
余談ですが、
「漢方薬って副作用がない」と思っていませんか?
それは大きな間違いです!
漢方薬も薬です!
副作用はあるのです!
また、「漢方薬って効き目が遅い、長く飲まないと効かない」と思っていませんか?
それも間違いです!
漢方薬でも、即効性のあるものもあります!
もちろん体質改善など長く飲む必要があるものもありますが!
今回の葛根湯は即効性があるのです!
まあ、風邪をひいて即効性がなかったら意味がないですからね笑
漢方の使い方
漢方薬は、その人の状態によって薬を使い分けています
葛根湯の場合は、
“自然発汗がなく頭痛、発熱、悪寒、肩こり等を伴う比較的体力のあるものの次の諸症:感冒、鼻かぜ、熱性疾患の初期、炎症性疾患(結膜炎、角膜炎、中耳炎、扁桃腺炎、乳腺炎、リンパ腺炎)、肩こり、上半身の神経痛、じんましん”
とされていて、上記の下線部の状態の方に使うとされています!
ただ、そんなに気にして処方されていない気もしますが笑
重大な副作用のまとめ
重大な副作用とは、命の危険があるもの、副作用が出た際に身体に重大な影響があるもの等の副作用症状ですので、是非、目を通していただいて、頭の片隅に置いておいてください!
簡単な症状も記載しておきますので、参考にしてください。
※副作用は必ず起きるものではございません
※ご自身の判断で使用を中止せず、異常がある時は必ず医師・薬剤師にご相談ください
①偽アルドステロン症(ぎあるどすてろんしょう) 頻度不明
「偽ってことは偽物?」
偽物というよりは、似ていると言った方がいいかもしれないです。
そもそも「アルドステロンってなによ!」って思った人のために簡単に説明しますね!
そんな難しいことはいらないという方は飛ばしてください笑(青字にしておきます)
アルドステロンは、体の中に塩分と水をためこんで、カリウムの排泄をして血圧を上昇させるホルモンです。
アルドステロンが過剰に体内にできたことで、高血圧、むくみ、カリウム喪失などがおこる病気が「アルドステロン症」です!
「偽アルドステロン症」は、そのアルドステロンが増えていないのに、「アルドステロン症」のような症状が出ることです。
アルドステロンが増えていないのに、高血圧、むくみ、カリウム喪失などの症状があらわれます!
だから「偽」、偽物ってことですね!
これでもかなり簡単にまとめました笑
症状としては、血圧の上昇、体重増加、手足のだるさ、しびれ、つっぱり感、こわばり、力が抜ける感じ、こむら返り、筋肉痛が重くなる、頭痛、顔や手足のむくみ、のどの渇き、食欲の低下、動悸、気分の悪さ、吐き気、嘔吐等が現れます!
最悪の場合、意識がなくなる、息苦しい、立てないなどの症状が現れることもあります!
市販の漢方薬でもおこることがあるので要注意!
このような症状が出たら、医師・薬剤師にご相談ください!
②ミオパチー(みおぱちー)頻度不明
かわいい名前ですよね!
ポケモンの名前ではありませんよ!
簡単に言うと、筋力の低下です!萎縮するとも言います!
低カリウム血症(カリウムの低下)によって、症状が出ると言われています。
症状としては、脱力感、筋力低下、筋肉痛、手足の痙攣・麻痺等が現れます!
その場合には中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこととされています!
③ 肝機能障害(かんきのうしょうがい) 頻度不明
これは簡単に言うと、肝臓の機能が低下することを言います
黄疸なんかもこの中に含まれますね!
お酒をよく飲む人は、休肝日(きゅうかんび)を作ろうなど言われますよね。
シジミの味噌汁が肝臓に良いとか笑
そう!肝臓は、生きていくのに必要な色々な働きをするとーーっても大切な臓器なのです。
飲んだ薬は肝臓で分解されたり、体内の解毒作用を担う臓器です!
肝臓が動かなくなると、飲んだ薬が分解されず、副作用がどんどん出てきてしまったりなんてことも…
症状としては、体のだるさ、食欲がない、発熱、黄疸(目の白い部分が黄色になる等)、発疹、吐き気・おう吐、かゆみ等が現れます!
肝臓が動かないと生きていけません!
異常がみられたら、適切な処置を行うこととされていますので注意を!
ただ、葛根湯には禁忌(飲んではダメですよ!ということ)になっている疾患は添付文書には載っていません!
漢方薬の場合、複数飲んでいるとき、さらに副作用の危険が増します!
違う漢方薬でも、同じ成分が含まれていることが多いので、注意が必要です!
その他の副作用のまとめ
『頻度不明』
偽アルドステロン症、ミオパチー、肝機能障害、黄疸、発疹、発赤、そう痒等、不眠、発汗過多、頻脈、動悸、全身脱力感、精神興奮等、食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐等、排尿障害等
多くの方が使っている薬でも危険な副作用があります。
副作用が出た時は、対処スピードが重要です。
薬の副作用なのか、体調不良や病気によるものなど原因は多々あります。
実際には医師・薬剤師でも判断はかなり難しいものです。
少しでも気になることがあれば、ご相談ください。
医師には言いづらいこともあると思います。
その際は、お気軽にかかりつけの薬剤師に相談してくださいね!
この記事を読んでくださった皆さんは知識が増えただけでなく、自分自信を守る方法も増えましたね。
「副作用は常に隣り合わせ!」を忘れずに!!
参考
PMDAホームページ
添付文書
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