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メイアクト(セフジトレン)の副作用と豆知識【抗生物質】

2020 6/21
メイアクト(セフジトレン)の副作用と豆知識【抗生物質】

抗生物質としてよく使われている優秀な薬の1つ

「メイアクト(セフジトレン)」

抗生物質として、大人から子どもまで非常に多くの方が使うお薬です。

錠剤と細粒の剤形があります。

みなさんは風邪をひいたとき抗生剤を欲しいと思いませんか?

実際に私が薬局で働いていて、風邪をひいたときに受診された方で、抗生剤が出ていないとこう言われます・・・

『抗生物質は出てないの?』と・・・

日本人は薬が身近なことや、昔から医師が抗生物質をガンガン出していたこともあり、風邪=抗生物質とイメージが定着しています。

最近では、日本でも抗生物質の適正使用についての情報が増えてきており、医師も考えて抗生物質を出す人は多くなってきました!
抗生剤は海外では日本のようにガンガン使われていません!

そもそも風邪のほとんどがウイルス性によるものです。
(アデノウイルス、エコーウイルス、コクサッキーウイルス、EBウイルス、パラインフルエンザウイルス、コロナウイルスetc)

このようなウイルスには抗生物質は効果がほとんどないのが現状です。
もちろん、ウイルス感染による細菌の2次感染や気管やリンパなどの炎症に対して抗生物質を使用していることもあります!

ただ、むやみやたらに抗生物質を使っていたこともあり、今では抗生物質への耐性菌が増えていることが問題になっております。

耐性菌は抗生剤が効きにくく変化した細菌のことで、この耐性菌によって肺炎になってしまったり、細菌感染が長引いて重症化してしまったりすることがあります。

社会問題にもなっており、テレビでも抗生物質についての乱用を避ける情報も増えてきたので、知っている方も多くなってきましたので、もし、知らない方がいましたらこのサイトを機に覚えておいてください

『抗微生物薬適正使用の手引き』が厚生労働省より発行されています。他にも海外の文献などもあるので、医師はそれらに合わせての治療を考えてくれているので、抗生物質が出ていなくても心配はしないでください!

目次

豆知識

お子さんは注意

大人の方はそこまで心配はありませんが、お子さんが飲む時は少しだけ注意してほしいことがあります!

この薬の成分の化学構造に「ピボキシル基」というものがあります。(これは知らなくて良いです)
このピボキシル基を持っている抗生物質を飲むことで、血清カルニチンという物質が低下することが報告されています。

特に、小児(乳幼児)は、ピボキシル基を有する抗生物質を飲むことにより、低カルニチン血症に伴った『低血糖』が現れることがあります。

このカルニチンは、脂質の代謝に関与しているビタミン様の物質です。
カルニチンは肉、魚、乳製品の食事から75%、体内での合成から25%を得られます。

生後1カ月以内の赤ちゃんではカルニチンの体内での合成が未熟なため、血中カルニチンが低い傾向にあります。
ただ、生後1.5カ月になると成人同様レベルまで到達します。

野菜ばかり食べる人は肉、魚の摂取が少ないため、血中カルニチンが低い傾向を示すこともあります。
カルニチンが少ないと、脂肪酸をエネルギーとして利用できないため、代わりに体内のブドウ糖が消費され低血糖になってしまうのです。

また子どもの場合、風邪など体調がすぐれないとき、食事を中々とれないこともあると思います。
食事を摂れないことで、エネルギーが減少し、低血糖を起こすこともあるので注意しましょう!

重大な副作用

重大な副作用とは、命の危険があるもの副作用が出た際に身体に重大な影響があるもの等の副作用症状ですので、是非、目を通していただいて、頭の片隅に置いておいてください!
簡単な症状も記載しておきますので、参考にしてください。

※副作用は必ず起きるものではございません
※ご自身の判断で使用を中止せず、異常がある時は必ず医師・薬剤師にご相談ください

ショック、アナフィラキシー

0.1%未満
症状としては、呼吸困難(息苦しさ)冷や汗血圧の低下意識の消失胸の痛み体が赤くなる(じんましん)などが現れます。
すぐに、受診か救急車を呼んでください!
詳しくはこちら『ショック、アナフィラキシーとは』

偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎

0.1%未満
偽膜性腸炎(ぎまくせいだいちょうえん)等の血便(けつべん)を伴う重篤(じゅうとく)な大腸炎(だいちょうえん)と読みます。
簡単に言うと、大腸に炎症を起こすことを言います!
症状としては、腹痛頻ぱんに下痢がおこる粘性の便おなかの張りなどがあります。
気づかずに放置すると重症化することがあります。
そのような症状が強くでた場合には、すぐにご相談ください!

中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)

0.1%未満
中毒性表皮壊死融解症(ちゅうどくせい ひょうひ えし ゆうかいしょう)
皮膚粘膜眼症候群(ひふ ねんまく がん しょうこうぐん)(スティーブンス-ジョンソン症候群)と読みます。
どちらも同じような症状ですが、皮膚粘膜眼症候群が重症化したものが中毒性表皮壊死融解症と考えてもらえれば良いと思います。
症状としては、高熱(38℃以上)目の充血まぶたのはれくちびるのただれ排尿・排便時の痛み皮ふの広い範囲が赤くなるなどが現れます。
放置していると、ひどい症状になることもあるので、異常が現れたら、病院を受診してください。

間質性肺炎・PIE症候群 (別名:好酸球性肺炎)

0.1%未満
間質性肺炎(かんしつせいはいえん)、PIE(ぴーあいいー)症候群、好酸球性肺炎(こうさんきゅうせいはいえん)と読みます。
発熱、せき、呼吸困難、胸部X線像異常、好酸球増多などを伴うとされています。
症状としては、階段を登ったり、少し無理をしたりすると息切れがする・息苦しくなる乾いたせきが出る発熱などです。
普段と呼吸状態が異なるときはご相談ください!

肝機能障害

0.1%未満
肝機能障害(かんきのうしょうがい)と読みます。
黄だん、AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-Pの著しい上昇等を伴うとされています。
症状としては、体のだるさ食欲がない発熱発疹吐き気・おう吐などです。
血液検査をしなければ、体調不良との見分けが難しいので、異常があればご相談ください!
詳しくはこちら『肝機能障害、黄疸の症状とは』

急性腎障害等の重篤な腎障害

0.1%未満
急性腎障害(きゅうせいじんしょうがい)等の重篤(じゅうとく)な腎障害(じんしょうがい)と読みます。
症状としては、尿量が少なくなる発疹むくみ体がだるいなどです。
なかなか自己判断は難しいですが、異常があればご相談ください!

無顆粒球症・溶血性貧血

0.1%未満
無顆粒球症(むかりゅうきゅうしょう)、溶血性貧血(ようけつせいひんけつ)と読みます。
血液の異常と考えてもらえれば良いと思います。
無顆粒球症の症状としては、突然の高熱寒気のどの痛みなどの風邪症状です。
溶血性貧血の症状としては、ふらつき立ちくらみだるさなどの貧血症状です。
血液検査をしなければ、判断が難しいので、異常があればご相談ください!

低カルニチン血症に伴う低血糖

頻度不明(細粒のみに記載)
豆知識にも記載した内容ですが、小児(特に乳幼児)に現れるものです。その為、細粒剤のみに重大な副作用にありますが、錠剤でも小児の方が飲む際には注意が必要と考えます。
症状としては低血糖症状と同じで、冷や汗吐き気強い空腹感ふらつく力のぬけた感じがするぼんやりするなどです。
異常があればご相談ください!

その他の副作用のまとめ

※錠剤、細粒の副作用頻度が異なることがあるため、同じ副作用が複数回出てくることがあります。

『0.1%~5%未満』
発疹、好酸球増多、AST(GOT)の上昇、ALT(GPT)の上昇、下痢、軟便、嘔気、胃不快感、腹痛

『0.1%未満』
蕁麻疹、紅斑、瘙痒、発熱、リンパ節腫脹、関節痛、顆粒球減少、血小板減少、黄疸、Al-Pの上昇、BUN上昇、血中クレアチニン上昇、蛋白尿、腹部膨満感、悪心、嘔吐、口内炎、カンジダ症、ビタミンK欠乏症状 (低プロトロンビン血症、出血傾向等)、ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等)、頭痛、めまい、浮腫、しびれ

『頻度不明』
血清カルニチン低下

多くの方が使っている薬でも危険な副作用があります。
副作用が出た時は、対処スピードが重要です。

薬の副作用なのか、体調不良や病気によるものなのか、体調異常の原因は数多くあります。
実際には医師・薬剤師でも判断はかなり難しいものです。
少しでも気になることがあれば、ご相談ください。
医師には言いづらいこともあると思います。
その際は、お気軽にかかりつけの薬剤師に相談してくださいね!

この記事を読んでくださった皆さんは知識が増えただけでなく、自分自信を守る方法も増えましたね。
「副作用は常に隣り合わせ!」を忘れずに!!

参考
PMDAホームページ
添付文書

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この記事を書いた人

複数の薬剤師で運営しております。
【ひよこ薬剤師1】
調剤薬局で働いている現役薬剤師です。
薬の副作用をメインに記載していきます。
薬剤師の大きな仕事の1つは、副作用の早期発見だと思っております。
また、副作用で生活上、事故が起きないようにすることも重要です。
その為には、使用者からの情報提供が必要であり、使用者の知識、認識が重要です。
薬の批判ではなく、薬にはリスクが少なからずあるので、適正使用すること、異常があれば医師・薬剤師にすぐに伝えること等を周知させたいと思っています。
副作用を知って、薬を上手に使用しましょう!

【ひよこ薬剤師2】
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薬剤師として働いてます。
私は病気や薬の使い方、健康などについて書いていこうと思ってます。
お子様の薬の飲み方など子どものことが得意です♪
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