痛み止めの貼り薬としてよく使われている優秀な薬の1つ
「モーラステープ(ケトプロフェンテープ)」
腰・膝・肩・腕・足などなど体の痛みなど体の痛みで貼っている人は多いのではないでしょうか?
痛み止めの貼り薬
毎回恒例となってきました2015年度医療用医薬品国内売上高ランキングでは、
なんと!11位に入っています!!
毎日使っている人も多いのではないでしょうか?
最近では国の方針が変わり、1回の診療で貼り薬が70枚までしか処方できなくなってしまいました!
たくさん使っている人は困りますね・・・
重大な副作用のまとめ
重大な副作用とは、命の危険があるもの、副作用が出た際に身体に重大な影響があるもの等の副作用症状ですので、是非、目を通していただいて、頭の片隅に置いておいてください!
簡単な症状も記載しておきますので、参考にしてください。
※副作用は必ず起きるものではございません
※ご自身の判断で使用を中止せず、異常がある時は必ず医師・薬剤師にご相談ください
①接触皮膚炎(せっしょくひふえん) 頻度5%未満
よく金属が皮膚に触れると赤くかぶれる人がいますよね!
それも接触性皮膚炎の一部で金属アレルギーの人に起こります!
貼り薬も皮膚に貼るので、皮膚炎がおきることがあります!
症状としては、ヒリヒリする、赤くなる、かゆくなる、じんましん等が現れます!
モーラステープは特殊で、直射日光に当てると真っ赤にかぶれることがあるのです!
しかも!貼っている間だけでなく、はがした後4週間以内もおこります!!
1か月は皮膚の中に薬が残っているんですね!
症状が出たら気になって、生活にも支障を起こすこともあるでしょう!要注意!
②喘息発作の誘発(ぜんそくほっさのゆうはつ)頻度不明0.1%未満
喘息の患者さんの中には痛み止めの成分で喘息発作が出ることがあるのです!
別名「アスピリン喘息」とも言います!
「自分はぜんそくではないから大丈夫!」と思っているあなた!!
安心はできません!
たまに家族がもらってきた風邪薬やシップなど、余ったからって他の家族にあげていませんか?(これは法的に言うと、やっちゃいけないことなんですよ笑)
場合によっては友達にあげてることも・・・(再度!あげちゃダメですよ!)
その人が喘息かどうかなんていちいち確認しませんよね!
もし、その薬のせいで発作が出てしまったら・・・
最悪の場合、呼吸ができなくなることもあります。
貼り薬だからって安易に考えないで!命に関わる副作用は要注意です!
③妊娠後期の女性(にんしんこうきのじょせい)禁忌(絶対に使っちゃダメ!)
これは副作用ではないのですが、
じつは貼り薬でも妊婦に使えない薬があるのです!
知らない人も多いと思いますが・・・
貼り薬と言っても、皮膚から薬は吸収されてしまうんです!
では、妊娠中期~後期の女性に使うとどうなるか・・・
一つ目は
胎児動脈管収縮(たいじどうみゃくかんしゅうしゅく)が起きることがあります!
簡単に考えると、胎児の血管や心臓に障害がおきて、うまく血液が回らないことです!出生後、色々な症状をおこします!
二つ目は
妊娠中期の女性に使用し、羊水過少症が起きたとの報告があります!
赤ちゃんはお母さんのおなかの中で羊水に包まれています。
赤ちゃんを守る大切なものなのです。
この羊水が減ってしまえば、胎児に悪い影響があることは想像できますよね!
妊婦さんも使えない貼り薬があるのを覚えておいてください!
その他の副作用のまとめ
『0.1%~5%未満』
接触皮膚炎、局所の発疹、発赤、腫脹、瘙痒感、刺激感、水疱・ びらん、色素沈着等
『0.1%未満』
アナフィラキシー、喘息発作の誘発(アスピリン喘息)、皮下出血
『頻度不明』
ショック、光線過敏症、皮膚剥脱、蕁麻疹、眼瞼浮腫、顔面浮腫
多くの方が使っている薬でも危険な副作用があります。
副作用が出た時は、対処スピードが重要です。
薬の副作用なのか、体調不良や病気によるものなど原因は多々あります。
実際には医師・薬剤師でも判断はかなり難しいものです。
少しでも気になることがあれば、ご相談ください。
医師には言いづらいこともあると思います。
その際は、お気軽にかかりつけの薬剤師に相談してくださいね!
この記事を読んでくださった皆さんは知識が増えただけでなく、自分自信を守る方法も増えましたね。
「副作用は常に隣り合わせ!」を忘れずに!!
参考
PMDAホームページ
添付文書
コメント