花粉症などのアレルギー性鼻炎やアトピーなどの湿疹、じんましん、かゆみの皮ふ症状などに使われる優秀な薬の一つ
ビラノア（ビラスチン）
先発品名：ビラノア
ジェネリック名（一般名）：ビラスチン
アレルギー薬の中では比較的新しいお薬です。
今のところ錠剤タイプしか販売されていません。
1日1回1錠で効果のある、飲む人にとっては楽なお薬です。
小児にはまだ保険適用がなく、15歳以上の方しか使えません。
アレルギー薬は眠気が出やすい薬が多いと思っている方も多いのでは？
確かに、眠気が出やすいアレルギー薬は多いのは事実です。
ただ、このビラノア（ビラスチン）はアレルギー薬の中でも眠気が出にくいお薬です。
そのため、運転や高所作業・危険作業に対する注意書きも記載はありませんので、毎日運転する方や高所での仕事の方などにも使いやすい薬ですね。
眠気（傾眠）は下記副作用一覧にも出ていますので、注意するに越したことはありません。
他にも副作用はありますので、下部へ記載していますのでご参考ください。
豆知識
このビラノア（ビラスチン）は空腹時に飲むことで、効果が期待できるお薬です。
なぜ空腹時かと言うと、食後に飲むと血液中の濃度が40〜60%も下がってしまうデータがありますので、求めている効果が得られなくなってしまうからです。
ちなみに、病院ではよく就寝前(寝る前)というコメントで処方せんを出されることが多くあります。
これは空腹時というあいまいな表現よりもわかりやすく、空腹のことが多いからですが、最近の日本人は毎日が忙しく、就寝前にご飯を食べる方も多いのでないでしょうか？
そうなると、就寝前に正しく飲んでいても、効き目が悪いということも多々あります。
空腹時とはそもそもどの時かご存知ですか？
お腹がすいた時と思うかもしれませんが、医療上は食後2時間以上経った時のことを指します。
なので、就寝前となっていても、夕食後2時間以上経っていることを前提としています。
ただ、日々忙しい方は2時間もあけられないなんてことはよくあると思います。
そのような方は、ご自身の生活リズムで、空腹時に飲める時間帯を探しましょう！
朝ご飯を食べない方は朝に、3食きっちり食べてる方は夕方に(おやつ後はダメですよ)など、1日の中である程度同じような時間に飲めればそれで大丈夫です！
ただし、今日は夜、明日は朝などバラバラに飲むのはやめましょう。
薬が体の中に多くなり、少なくなってしまったりすることがあり、効果がまばらになるどころか、副作用が出やすくなってしまうこともあります。
ちなみに、食前は食事の前30分以内となっているので、この時間も避けてくださいね。
それでは、ビラノア(ビラスチン)の副作用を見ていきましょう！
重大な副作用のまとめ
重大な副作用とは、命の危険があるもの、副作用が出た際に身体に重大な影響があるもの等の副作用症状ですので、是非、目を通していただいて、頭の片隅に置いておいてください！
簡単な症状も記載しておきますので、参考にしてください。
※副作用は必ず起きるものではございません
※ご自身の判断で使用を中止せず、異常がある時は必ず医師・薬剤師にご相談ください
ショック・アナフィラキシー
頻度不明
症状としては、呼吸困難（息苦しさ）、冷や汗、血圧の低下、意識の消失、胸の痛み、体が赤くなる（じんましん）などが現れます。
すぐに、受診か救急車を呼んでください！
詳しくはこちら『アナフィラキシー・ショックとは』
その他の副作用のまとめ
『１％未満』
眠気、頭痛、口渇、下痢、腹痛、AST（GOT）上昇、γ-GTP上昇、鼻乾燥
『頻度不明』
めまい、不眠、不安、胃不快感、口内乾燥、消化不良、胃炎、悪心、右脚ブロック、洞性不整脈、心電図QT延長、心電図異常、頻脈、動悸、ALT（GPT）上昇、血中クレアチニン上昇、呼吸困難、鼻部不快感、発疹、そう痒症、血管性浮腫、多形紅斑、耳鳴、発熱、体重増加、トリグリセリド上昇、無力症、口腔ヘルペス、食欲亢進、疲労
多くの方が使っている薬でも危険な副作用があります。
副作用が出た時は、対処スピードが重要です。
薬の副作用なのか、体調不良や病気によるものなど原因は多々あります。
実際には医師・薬剤師でも判断はかなり難しいものです。
少しでも気になることがあれば、ご相談ください。
医師には言いづらいこともあると思います。
その際は、お気軽にかかりつけの薬剤師に相談してくださいね！
この記事を読んでくださった皆さんは知識が増えただけでなく、自分自信を守る方法も増えましたね。
「副作用は常に隣り合わせ！」を忘れずに！！
参考
ＰＭＤＡホームページ
添付文書
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