チャンピックス錠(バレニクリン)の副作用と豆知識【禁煙補助薬】

今回は禁煙補助薬のお薬についてです。
たばこは身体に悪いです。生まれてくる子供にも多大な影響があります。 

 「チャンピックス錠(バレニクリン)」

最近では、喫煙者は肩身の狭い思いをしているのではないでしょうか。
どんどん喫煙できるスペースがなくなってきましたよね!

目次

禁煙が急加速!

東京オリンピックまでには、さらに規制が厳しくなり、屋内での喫煙を禁止するような話もあがるくらいです。 
私は、たばこは全く吸わないので、吸っている方の気持ちが分かりにくいのですが・・・
個人的には歩きたばこは止めていただきたいところです。 

タバコと税金

1つ私の個人的な考えなのですが、たばこを吸っている人からよく聞く言葉。
「吸ってる分、税金を多く払っている」という言葉。
これは結果的に違うのではないかと感じます。

確かに、その段階では多く税金を払っているかもしれません。
しかし、その分病気になるリスクは上がり、がんやCOPD、その他の病気になりやすくなります。
そうすると、病院にかかり、薬を使います。自己負担は1~3割だとすれば、7~9割は税金を使っていることになります。

将来的に考えると、むしろ税金を多く使っているのでは?と感じてしまっています。
皆さんはどのように感じているのでしょうか?

薬の飲み方や期間

余談ですが、
このチャンピックス錠(バレニクリン)は基本的に12週間飲み続けるお薬です。 
あくまでも例外ですが、12週間の禁煙治療で禁煙に成功した人で、長期間の禁煙をより確実にするためにさらに延長して飲むこともあるようです。
私はその条件に当てはまる人は見たことがありませんが笑 

この薬は最初の1週間までは薬を飲みながらたばこを吸っても構いません
8日目からは絶対に禁煙スタートです! 

実際に飲んだことのある人に聞いてみたのですが、薬を飲むとたばこが不味くなるようです。
その方は12週間服用する前に禁煙に成功して、すでに1年以上吸っていないそうです。 

また、副作用でよく聞くのが、胸やけ吐き気ですね!
そのため、吐き気止めと一緒に処方されている人も多く見ます。
それが嫌で薬をやめる人もいますからね笑 

日本人の皆さんがたばこを吸わない世の中になってくれることを願います。 

重大な副作用のまとめ

重大な副作用とは、命の危険があるもの副作用が出た際に身体に重大な影響があるもの等の副作用症状ですので、是非、目を通していただいて、頭の片隅に置いておいてください!
簡単な症状も記載しておきますので、参考にしてください。

※副作用は必ず起きるものではございません
※ご自身の判断で使用を中止せず、異常がある時は必ず医師・薬剤師にご相談ください

1.精神疾患の悪化(せいしんしっかんのあっか) 因果関係不明

持病として、精神疾患(うつ、双極性障害、統合失調症など)を持っている方の症状の悪化があるかもしれません。
それが、薬によるものなのか、禁煙によるものなのか判別が難しいところですが・・・ 

症状として、抑うつ気分、不安、焦燥、興奮、行動又は思考の変化、精神障害、気分変動、攻撃的行動、敵意、自殺念慮及び自殺が報告されているため、本剤を投与する際には患者の状態を十分に観察することとされていますのでご注意を。 

2.意識障害(いしきしょうがい) 頻度不明

意識レベルの低下、意識消失等があらわれることがあるとされています。
また、この中に含んで良いのか分かりませんが、突発的な眠気、めまいなども報告されています。

自動車による事故も報告されています!
そのため、自動車の運転など、危険を伴う機械の操作をしないようにしましょう。
と、説明することにはするのですが、「運転するな」とは生活上難しい人も多いのが現状なので、かなり難しいところです。 

3.血管浮腫(けっかんふしゅ) 頻度不明

名前から「血管がむくむの?」と思いますよね! 
でも実は、急に皮膚が腫れることを言います!

「じゃあ、どこの皮膚が腫れるの?」と思った方は素晴らしいですね!
正解は皮膚のどこにでも現れます!! 

多くの場合は、まぶた、くちびる、頬に多くみられます。
皮膚以外にも、口の中、舌、のど、消化管なども腫れることがあり、 
特にのどが腫れると、息がしづらくなり、窒息するおそれがあるので危険です!!

症状としては、くちびる・まぶた・舌・口の中・顔・首が大きく腫れる、のどの詰まり、息苦しさ話しづらさ等が現れます
※息苦しい場合は、直ちに救急車を呼んでください!!

その他の副作用のまとめ

『5%以上』
異常な夢、不眠症、頭痛、便秘、嘔気、鼓腸

 『0.5%~5%未満』
上気道感染、食欲不振、食欲亢進、リビドー減退、易刺激性、感情不安定、激越、睡眠障害、不安、抑うつ、落ち着きのなさ、傾眠、振戦、注意力障害、味覚異常、嗜眠、ほてり、高血圧、咽喉刺激感、咳嗽、胃食道逆流性疾患、胃不快感、下痢、口内乾燥、消化不良、軟便、 腹痛、腹部膨満、嘔吐、ざ瘡、そう痒症、発疹、筋痛、筋痙攣、頻尿・夜間頻尿、胸痛、倦怠感、口渇、無力症、めまい、肝機能検査値異常(AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、ALP上昇、血中ビリルビン上昇)

 『0.5%未満』
気管支炎、多飲症、精神緩慢、気分変動、思考異常、不快気分、協調運動異常、構語障害、感覚鈍麻、心房細動、動悸、狭心症、眼痛、羞明、暗点、結膜炎、耳鳴、呼吸困難、嗄声、 鼻漏、気道うっ血、副鼻腔うっ血、いびき、おくび、胃炎、歯肉痛、吐血、血便 排泄、口内炎、紅斑、多汗症、関節硬直、関節痛、背部痛、糖尿、多尿、月経過多、性機能不全、胸部不快感、発熱、心電図ST部分下降、心電図T波振幅減少、心拍数増加、血小板数減少、 体重増加

 『頻度不明』
皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑、血管浮腫、意識障害、肝機能障害、黄疸、精神障害、攻撃的行動、敵意、記憶障害、健忘、一過性健忘、痙攣、イレウス、浮腫、末梢性浮腫

多くの方が使っている薬でも危険な副作用があります。
副作用が出た時は、対処スピードが重要です。

薬の副作用なのか、体調不良や病気によるものなど原因は多々あります。
実際には医師・薬剤師でも判断はかなり難しいものです。
少しでも気になることがあれば、ご相談ください。
医師には言いづらいこともあると思います。
その際は、お気軽にかかりつけの薬剤師に相談してくださいね!

この記事を読んでくださった皆さんは知識が増えただけでなく、自分自信を守る方法も増えましたね。
「副作用は常に隣り合わせ!」を忘れずに!!

参考
PMDAホームページ
添付文書

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この記事を書いた人

複数の薬剤師で運営しております。
調剤薬局で働いている現役薬剤師です。
勉強、メモ用のブログに変更しました。
何かありましたらTwitterへご連絡ください。

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