エディロール(エルデカルシトール)の副作用と豆知識【骨粗しょう症】

骨粗しょう症によく使われている優秀な薬の1つ

「エディロールカプセル(エルデカルシトール)」

骨粗しょう症ってかなり言いにくいですよね笑
だいたい読むときに噛んでしまいます笑
骨粗しょう症は女性の方がホルモンの関係でなりやすいのですよ。
では、書いていきましょう。

目次

エディロールと骨粗しょう症

エディロールの作用

この薬はビタミンDなんです!
ビタミンが骨を強くするとは驚きですよね。
ビタミンDの中でも、活性型ビタミンDと言われるものです。

この活性型ビタミンDがなんと、腸管からのカルシウムの吸収を良くするのです!
カルシウムといえば牛乳ですよね。
最近では、ビタミンD配合の牛乳をよく見かけますが、理由はこの通りです。
吸収されなきゃ意味がないですからね笑

骨粗しょう症とは

骨粗しょう症とは、骨がスカスカになり、もろくなることで、すぐに骨折してしまう状態です。
原因としてはいくつかあります。
①カルシウムの摂取不足
これは日本人皆さんに言えることです。
先進国の中では、日本人は圧倒的に1日のカルシウムの摂取が少ないと言われています。
先ほども言いましたが、カルシウムといえば牛乳です。
しかし、日本人は牛乳を分解できない方が多いと言われていますので、食事やサプリメントから摂取する方が良いですね。

②年齢
高齢になれば骨の強度が落ちていくのはしょうがないことではあります。
ただ、特に女性の方で閉経後の女性に多く発症します。
これは、閉経後のホルモンの変化に関わっていますが、長くなるので詳細は省略しますね。

③運動不足
やはり、運動は身体の健康にはとても重要になります。
運動をすることで骨に適度な負荷をかけることで、骨が丈夫になります。
最近では、世の中が機械で便利になってきたり、屋内でも楽しめることが多くなりましたので、運動不足の方は多いですね。
私も運動不足ですが笑

他にも薬の影響など色々ありますが、これらがメインと言っても良いでしょう。
年齢などはどうしようもできないので、自分でできる食事や運動など少しでも気にしてもらえたら嬉しいです。

重大な副作用のまとめ

重大な副作用とは、命の危険があるもの副作用が出た際に身体に重大な影響があるもの等の副作用症状ですので、是非、目を通していただいて、頭の片隅に置いておいてください!
簡単な症状も記載しておきますので、参考にしてください。

※副作用は必ず起きるものではございません
※ご自身の判断で使用を中止せず、異常がある時は必ず医師・薬剤師にご相談ください

1.高カルシウム血症 1.5%

カルシウムの吸収を良くするため、血液中のカルシウム値が増えてしまうことです。
少ないのもダメですが、多すぎるのも問題です。
症状としては、倦怠感(だるさ)いらいら感嘔気(吐き気)口渇感(口の中がかわく)食欲減退意識レベルの低下等が現れます。

2.尿路結石(にょうろけっせき) 0.9%

尿路結石は石のような塊ができることです。
これがものすごく痛い・・・
腰のあたりに激痛が走ります。
塊の原因は色々とありますが、恐らくこれはカルシウム結石なのでしょうかね。
異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこととされています。

3.急性腎不全(きゅうせいじんふぜん) 頻度不明

簡単に言うと、腎臓の機能が低下することをいいます。
「腎臓の機能が低下するとどうなるの?」と思いますよね!

腎臓の大きな役割は、いらなくなった老廃物やナトリウム、塩素、カリウムなどの体内で使われる成分のいらない分を尿として排泄することです。
急性腎不全が重症化すると、人工透析になることもあります。
症状としては、尿量が少なくなる発疹むくみ体がだるい等が現れます!
その場合には直ちに中止し、適切な処置を行うこととされていますので注意を!

その他の副作用のまとめ

『2%以上』
尿中カルシウム増加(20. 3%)、血中カルシウム増加(15. 0%)

『2%未満』
高カルシウム血症、尿路結石、便秘、胃不快感、口渇、胃炎、γ-GTP上昇、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、LDH上昇、クレアチニン上昇、BUN上昇、尿中血陽性、尿中 蛋白陽性、血中尿酸増加、Al-P上昇、ヘモグロビン減少、白血球数減少、貧血、ヘマトクリット減少、赤血球数減少、発疹、そう痒症、耳鳴

『頻度不明』
嘔気、下痢、腹痛、浮動性めまい、味覚異常、浮腫
急性腎不全

多くの方が使っている薬でも危険な副作用があります。
副作用が出た時は、対処スピードが重要です。

薬の副作用なのか、体調不良や病気によるものなど原因は多々あります。
実際には医師・薬剤師でも判断はかなり難しいものです。
少しでも気になることがあれば、ご相談ください。
医師には言いづらいこともあると思います。
その際は、お気軽にかかりつけの薬剤師に相談してくださいね!

この記事を読んでくださった皆さんは知識が増えただけでなく、自分自信を守る方法も増えましたね。
「副作用は常に隣り合わせ!」を忘れずに!!

参考
PMDAホームページ
添付文書

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この記事を書いた人

複数の薬剤師で運営しております。
調剤薬局で働いている現役薬剤師です。
勉強、メモ用のブログに変更しました。
何かありましたらTwitterへご連絡ください。

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