副鼻腔炎の症状や治療 鼻の病気【子どもと薬】

今回は副鼻腔炎についてです。

目次

鼻疾患、鼻の機能

簡単に分けると、アレルギー性鼻炎鼻かぜ、そして副鼻腔炎です。

これらは単発で起こることもありますが、一緒に合わさって症状が出ることもあります。

鼻の機能的な役割は大きく分けて3つあります。

においを感じ取る

呼吸をする

吸い込んだ空気を暖める・湿度を保つ・ゴミや菌の侵入を防ぐ

この最後の役割がとても大切です。

寝ている時も口呼吸だとのどが乾燥して痛くなりますし、

冷たい空気が入ってくると気管などがびっくりしてセキが出やすくなったりしますし、

何よりも細菌などの異物を防いで体を守っています!

副鼻腔炎とは

副鼻腔とはどこの場所を言うのでしょうか。

簡単に言うと目の後ろあたりほっぺのあたり鼻の部分にある小さな空洞のことを言います。

このいずれかの空洞に炎症がおこると、黄色い鼻水が出たり目・頭・ほっぺ付近が痛かったりにおいが分かりづらい変なにおいがするなどの症状が出ます。

検査

レントゲンを撮るのが一番早くて分かりやすいのではないでしょうか。

他にも、細菌の種類を調べたり、場合によってはアレルギー検査をすることもあります。

アレルギー検査は副鼻腔炎とは関係なくても、花粉症などを把握するためにもやっておいた方がいいかもしれませんね。

治療

一番大事なのは鼻水をためないこと

注意点として、鼻は強くかまないようにしましょう。

お子さんの場合中耳炎になることがあります。

まだ小さいお子さんで、自分で鼻がかめないときは、市販の吸入器などで吸ってあげるのが良いでしょう。

昔は管を鼻に入れて、親が吸っていることも多かったそうですが、最近は便利な機械や道具がたくさんあります。

鼻吸い機はものによっては市販(通販)で買っても、医療費控除に組み込めるものもあるので調べてからの購入をお勧めします。

次に薬です

鼻水が黄色いと細菌がいることが多いので、抗生物質が必要になります。

場合によっては、通常よりも少ない量の抗生物質を長期間服用する場合もあります(マクロライドの少量長期投与)。

アレルギー性鼻炎も合併している時は、アレルギー薬も使います。

病院では吸入で薬を入れる場合もあります。

重症の時は手術

小さいお子さんで手術をすることは少ないですが、だいたい中学生以上で重症の場合は手術をすることもあります。

日常生活の注意点

・手洗い、うがいをこまめに

・食事はバランスよく好き嫌いせずに

・人混みではマスクなどで予防を

・睡眠をたっぷりと

お子さまがいる方は日々の体調の変化に注意し、薬剤師の方はこれらを参考に服薬指導や薬歴に活かしていただければと思います。

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この記事を書いた人

複数の薬剤師で運営しております。
調剤薬局で働いている現役薬剤師です。
勉強、メモ用のブログに変更しました。
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