2017.4.8更新
花粉症やアレルギー性の鼻炎、皮膚のかゆみによく使われている優秀な薬の1つ
「アレグラ錠(フェキソフェナジン)」
花粉症、じんましんと診断された方でこの薬を飲んでいる人は多いです!
本当に多くの方に使われていますね。
よくアレグラのCMやっていますよね!
今はドラッグストアなどでも購入できる商品です!
花粉症といえばアレグラ!
花粉症はどの時期にどの種類の花粉が飛んでいるかご存知ですか?
大まかにですが、
2~4月:スギ
5~6月:ヒノキ
6~8月:カモガヤ
3~10月:イネ
8~10月:ヨモギ・ブタクサ
となっています!
敏感な人だと、もっと早くから花粉症を発症している方もいますね。
私も薬局で患者さんによく説明しています!
だからこそ、危険な副作用を知ってもらいたい!いや、知っておくべきです!!
【※副作用は必ず起きるものではございません】
【※自分の判断で服用を中止せず、必ず医師とご相談ください】
飲み合わせが悪いもの
余談ですが、
実は、アレグラと飲み合わせが悪い飲み物があるんですよ!
アレグラの効果が弱くなってしまうのです!
その飲み物は・・・
「果物ジュース」です!!
グレープフルーツジュース、オレンジジュース、リンゴジュースなどなど。
細かい話はしませんが、アレグラは腸のポンプから吸収されるのですが、そのポンプを果物ジュースの成分がふさいでしまうので、アレグラが吸収されにくくなってしまうのです。
アレグラあまり効かないなーと思っている方、果物ジュースと一緒に飲んでませんか?
アレグラを使う症状
別の話になりますが、アレルギー薬といっても、一つの疾患に使うとは限りません!
・花粉症などのアレルギー性鼻炎
・アトピーなどの皮膚のかゆみ
等にも使うので、皮膚科でもらっていて、耳鼻科や内科の処方とかぶることが少なくありません!
しっかり自分が飲んでいる薬を医師に伝えてくださいね!
眠気は出る?
それと、この薬は眠気が出にくい薬なんです!
アレルギー薬(抗ヒスタミン)の中では数少ない、車の運転に対する注意書きが書かれていないものなんです!
ただし!!絶対に眠気が出ないかというとそうではありません!
副作用にはちゃんと眠気の記載があるのです笑
なので注意するに越したことはありませんね!
重大な副作用のまとめ
重大な副作用とは、命の危険があるもの、副作用が出た際に身体に重大な影響があるもの等の副作用症状ですので、是非、目を通していただいて、頭の片隅に置いておいてください!
簡単な症状も記載しておきますので、参考にしてください。
※副作用は必ず起きるものではございません
※ご自身の判断で使用を中止せず、異常がある時は必ず医師・薬剤師にご相談ください
1.肝機能障害(かんきのうしょうがい) 頻度不明
これは簡単に言うと、肝臓の機能が低下することを言います。
黄疸なんかもこの中に含まれますね!
お酒をよく飲む人は、休肝日(きゅうかんび)を作ろうなど言われますよね。
シジミの味噌汁が肝臓に良いとか笑
そう!肝臓は、生きていくのに必要な色々な働きをするとーーっても大切な臓器なのです
飲んだ薬は肝臓で分解されたり、体内の解毒作用を担う臓器です!
肝臓が動かなくなると、飲んだ薬が分解されず、副作用がどんどん出てきてしまったりなんてことも…
症状としては、体のだるさ、食欲がない、発熱、黄疸(目の白い部分が黄色になる等)、発疹、吐き気・おう吐、かゆみ等が現れます!
肝臓が悪い人は肌の色が悪い・黒っぽいなどと聞いたこともあると思います!
肝臓が動かないと生きていけません!
こんなに大事な大事な肝臓を傷つけるなんて怖い副作用ですよね!
異常がみられたら中止し、適切な処置を行うこととされていますので注意を!
2.無顆粒球症(むかりゅうきゅうしょう) 頻度不明
「顆粒球って何?」と思いますよね!
でも皆さん、白血球は聞いたことありますよね?
体に入った細菌を倒す重要な働きをしています!
白血球の中の好中球が著しく減ってしまい、細菌に対する抵抗力が弱くなることを言います!
症状としては、突然の高熱、寒気、のどの痛み等の風邪症状です!
ただの風邪かな?で済まさずに、疑いを持ってください!!
3.アナフィラキシー 頻度不明
よくハチに刺されたときに呼吸困難になったりと聞いたことがある人が多いのではないでしょうか?
それもアナフィラキシーです!
薬の場合、体に合わないものを服用することで起こります。
実際、どの薬でもアナフィラキシーは起こる可能性がゼロではありません!
どの薬が体に合わないかは、実際に飲んでみないと分からないというのが現状です!
ほとんど起こることはないんですけどね笑
この薬の副作用で他に書くことがなかったので、載せてみました!
症状としては、呼吸困難、血圧低下、意識消失、血管浮腫、胸痛、潮紅などの症状が現れます!
症状がひどいと、自分では何もできない状態になるのが怖いところです。
その他の副作用のまとめ
『0.1%~5%未満』
白血球減少、頭痛、眠気、疲労、倦怠感、めまい、不眠、神経過敏、嘔気、嘔吐、口渇、腹痛、下痢、消化不良、搔痒、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇
『0.1%未満』
好中球減少、悪夢、睡眠障害、しびれ感、便秘、じんましん、潮紅、発疹、頻尿、動悸、血圧上昇、呼吸困難、味覚異常、浮腫、胸痛、月経異常
『頻度不明』
ショック、アナフィラキシー、肝機能障害、黄疸、無顆粒球症、血管浮腫、排尿困難
多くの方が使っている薬でも危険な副作用があります。
副作用が出た時は、対処スピードが重要です。
薬の副作用なのか、体調不良や病気によるものなど原因は多々あります。
実際には医師・薬剤師でも判断はかなり難しいものです。
少しでも気になることがあれば、ご相談ください。
医師には言いづらいこともあると思います。
その際は、お気軽にかかりつけの薬剤師に相談してくださいね!
この記事を読んでくださった皆さんは知識が増えただけでなく、自分自信を守る方法も増えましたね。
「副作用は常に隣り合わせ!」を忘れずに!!
参考
PMDAホームページ
添付文書
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