骨粗しょう症の患者によく使われている優秀な薬の1つ
「ボナロン錠(アレンドロン酸ナトリウム)」
骨粗しょう症の方でこの薬を飲んでいる人は多いです!
骨は身体を支える大切なものですね。
私も薬局で患者さんによく説明しています!
骨粗しょう症の薬
余談ですが、
このボナロン錠には5mgと35mgの錠剤があります!
5mgは毎日服用する薬で、35mgは1週間に1回服用する薬です!
1週間に1回で良いのは楽ちんでいいですよね!
飲み忘れが心配ですが笑
他の薬では4週間(1か月)に1回の服用で良い薬もあります!
私の薬局ではそのタイプの骨粗しょう症薬が出ることが多いですね!
飲み方が特殊
この薬の飲み方が特殊なんです!
飲むタイミングは起床時!
起きてすぐ飲みます!
理由の一つとしては食べ物や飲み物を摂取した後に飲むと効果がほとんど無くなってしまうのです!
そのため、薬服用後の30分間は水以外摂取しないようにしてもらいます!
水も硬水などのミネラルウォーターはダメです!!
また、他にも注意点があって、
服用後30分は横になってはいけません!
座っている分には構いません。
薬が食道にくっついてしまうと、潰瘍(炎症)が起きてしまうからです!
それと、この薬を服用している人は抜歯する際には注意が必要で、中止しないといけないこともあります!
なので、歯医者に通っている人は先生に必ず伝えましょう!
重大な副作用のまとめ
重大な副作用とは、命の危険があるもの、副作用が出た際に身体に重大な影響があるもの等の副作用症状ですので、是非、目を通していただいて、頭の片隅に置いておいてください!
簡単な症状も記載しておきますので、参考にしてください。
※副作用は必ず起きるものではございません
※ご自身の判断で使用を中止せず、異常がある時は必ず医師・薬剤師にご相談ください
1.食道・口腔内障害(しょくどう・こうくうないしょうがい)頻度不明
上記の余談でも書きましたが、服用後30分は横にならないようにするための理由としてこの副作用があります!
もう少し具体的に言うと食道穿孔(穴が開く)、食道狭窄(狭くなる)、食道潰瘍(荒れる)、食道炎(炎症)のようなことが起こります。
場合によっては出血を伴う場合があります。
口の中に長くとどめたリ、かみ砕いたりすると、口腔内潰瘍があらわれることもあるのでやめましょう!
症状としては、吐血、下血、貧血、嚥下困難(飲み込みにくい)、嚥下痛(飲み込むとき痛い)、胸骨下痛、胸やけ、口腔内の異和感、口内痛の発現・悪化などが現れます!
異常が現れたら中止し、適切な処置を行うことされていますのでご注意を!
2.顎骨壊死(がっこつえし)・顎骨骨髄炎(がっこつこつずいえん) 頻度0.03%
顎骨壊死って恐そうな名前ですよね!
そもそも顎骨ってどこの骨?って思いますよね!
漢字のままなのですが、「あご」の骨です!
顎骨壊死というのは、あごの骨が弱ってしまって、骨が腐ったような状態になることです。
口の中にはたくさんの細菌がいることはご存知ですよね!
その細菌が弱ってしまった組織に感染してしまい、痛みや腫れ、膿などが出たりします。
その症状が起こりやすい状況としては、
局所(あご付近)への放射線治療、抜歯などの歯科処置、口腔内の不衛生などの条件が重なると増える傾向があるそうです!
症状としては、口の中の痛み、歯ぐきに白色の硬いものが出てきた、あごの腫れ、くちびるのしびれ、歯がぐらついてきて抜けたなどが現れます!
そのような症状が出たらすぐに歯科医に相談してください!
3.外耳道骨壊死(がいじどうこつえし) 頻度不明
この副作用は、2016年5月に重大な副作用に追加されたものです!
先ほどの顎骨壊死と似たようなものです!
耳の感染や傷に合わせて現れることもあります!
もし、外耳炎、耳漏、耳痛等の症状が続く場合には、耳鼻咽喉科などを受診して相談してください!
その他の副作用のまとめ
『1~5%未満』
胃痛・心窩部痛、胃不快感・胃重感・腹部不快感
『1%未満』
食道炎、胃・十二指腸潰瘍 、出血性胃炎、低カルシウム血症、)顎骨壊死・顎骨骨髄炎、腹痛、嘔吐、食欲不振、腹部膨満感、口内炎、胃酸逆流、咽喉頭痛、咽喉頭不快感、おくび、 嘔気、便秘、下痢、胃炎、消化不良、発疹、かゆみ、脱毛、蕁麻疹、肝機能異常〔AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、γGTP上昇等、BUN上昇、浮動性めまい、頭痛、関節痛、背部痛、筋肉痛、骨痛、筋痙攣、眼症状(かすみ、異和感等)、強膜炎、胸痛、倦怠感、味覚倒錯、末梢性浮腫、顔面浮腫、動悸、脱力感、発熱、気分不良、ほてり(顔面紅潮、熱感等)、CK(CPK)上昇、血圧上昇
『頻度不明』
食道穿孔、食道狭窄、食道潰瘍、食道びらん、口腔内潰瘍、肝機能障害、黄疸、中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、外耳道骨壊死、大腿骨転子下及び近位大腿骨骨幹部の非定型骨折、鼓腸放屁、口内乾燥、嚥下困難、歯肉腫脹、紅斑、湿疹、貧血、白血球数減少、血小板数減少、頻尿、排尿困難、回転性めまい、知覚減退、不眠、血清リン低下、血清カリウム上昇、ぶどう膜炎、上強膜炎、血管浮腫、LDH上昇、総コレステロール値上昇、血清ア ルブミン低下、下肢痛
多くの方が使っている薬でも危険な副作用があります。
副作用が出た時は、対処スピードが重要です。
薬の副作用なのか、体調不良や病気によるものなど原因は多々あります。
実際には医師・薬剤師でも判断はかなり難しいものです。
少しでも気になることがあれば、ご相談ください。
医師には言いづらいこともあると思います。
その際は、お気軽にかかりつけの薬剤師に相談してくださいね!
この記事を読んでくださった皆さんは知識が増えただけでなく、自分自信を守る方法も増えましたね。
「副作用は常に隣り合わせ!」を忘れずに!!
参考
PMDAホームページ
添付文書
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