花粉症やじんましん、かゆみによく使われている優秀な薬の1つが
デザレックス(デスロラタジン)
先発品:デザレックス
ジェネリック名(一般名):デスロラタジン
花粉症で鼻水、くしゃみが止まらない方も多いのではないでしょうか?
1日1回1錠で効果のある、飲む人にとっては楽なお薬です。
特に食事に関係なく飲めますので、毎日ある程度同じ時間に飲める時間帯を決めていただければ大丈夫です!
この日は朝、この日は夜などバラバラ飲むのはやめましょう。
今は12歳以上の方が保険適用です。
また、眠気が出にくいお薬なので使い勝手は良いと思います。
そのため、運転や高所作業・危険作業に対する注意書きも記載はありませんので、毎日運転する方や高所での仕事の方などにも使いやすい薬ですね。
眠気(傾眠)は下記副作用一覧にも出ていますので、注意するに越したことはありません。
豆知識
花粉症は普段の生活・仕事での生産性を著しく落とすことも知られています。
経済損失で考えると、毎年数千億円とも言われており、1日で数千億と言われることもあります。
日本にとっては本当に大打撃です!
花粉症の薬のほとんどが、『後発季節の直前から使用し、後発季節終了時まで続けることが望ましい』とされていますので、ご自身の花粉の種類に合わせて、症状が出てからではなく、早めに飲み始めるのが本当は良いのです。
今では皮下注射や舌下での免疫療法も行われております。(花粉の種類の限定や3年程度の治療が必要ですが・・・)
気になる方はかかりつけ医に聞いてみると良いですよ!
重大な副作用のまとめ
重大な副作用とは、命の危険があるもの、副作用が出た際に身体に重大な影響があるもの等の副作用症状ですので、是非、目を通していただいて、頭の片隅に置いておいてください!
簡単な症状も記載しておきますので、参考にしてください。
※副作用は必ず起きるものではございません
※ご自身の判断で使用を中止せず、異常がある時は必ず医師・薬剤師にご相談ください
ショック・アナフィラキシー
頻度不明
症状としては、呼吸困難(息苦しさ)、冷や汗、血圧の低下、意識の消失、胸の痛み、体が赤くなる(じんましん)などが現れます。
すぐに、受診か救急車を呼んでください!
詳しくはこちら『ショック、アナフィラキシーとは』
てんかん
頻度不明
こちらはてんかんを持病でお持ちの方で、発作が現れることがあります。
てんかんをお持ちの方は、必ず医師にその旨を伝えましょう。
痙攣
頻度不明
痙攣(けいれん)と読みます。
けいれんは皆さんの想像される通りの部分もありますが、
症状として、手足のぴくつき、身体の一部または全身の筋肉が硬直したり、意識が遠のく、ガクガクとふるえるなどが現れます。
ひどいと、激しい筋肉のふるえと、一時的に呼吸が弱くなり、反応もなくなり、口から泡をふいたり、失禁したりなどの症状も出ることがあります。
このような症状が出たら救急車を呼ぶなどして、すぐに病院を受診してください。
肝機能障害・黄疸
頻度不明
肝機能障害(かんきのうしょうがい)、黄疸(おうだん)と読みます。
肝機能障害の症状としては、体のだるさ、食欲がない、発熱、発疹、吐き気・おう吐、かゆみ等が現れます。
黄疸の症状は、目の白い部分が黄色になる等が現れます。
血液検査をしなければ、体調不良との見分けが難しいので、異常があればご相談ください!
詳しくはこちら『肝機能障害、黄疸の症状とは』
その他の副作用のまとめ
『2%未満』
傾眠、白血球数増加、血中コレステロール増加
『頻度不明』
頭痛、精神運動亢進、頻脈、動悸、口内乾燥、発疹、疲労、食欲亢進
多くの方が使っている薬でも危険な副作用があります。
副作用が出た時は、対処スピードが重要です。
薬の副作用なのか、体調不良や病気によるものなのか、体調異常の原因は数多くあります。
実際には医師・薬剤師でも判断はかなり難しいものです。
少しでも気になることがあれば、ご相談ください。
医師には言いづらいこともあると思います。
その際は、お気軽にかかりつけの薬剤師に相談してくださいね!
この記事を読んでくださった皆さんは知識が増えただけでなく、自分自信を守る方法も増えましたね。
「副作用は常に隣り合わせ!」を忘れずに!!
参考
PMDAホームページ
添付文書
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