クラリチン錠(ロラタジン)の副作用と豆知識【花粉症 など】

 花粉症やアレルギー性の鼻炎、皮膚のかゆみによく使われている優秀な薬の1つ

「クラリチン錠(ロラタジン)」

くしゃみ、鼻水止まらないです笑
花粉症、じんましんと診断された方でこの薬を飲んでいる人は多いです!
花粉症はほんと辛いですよね・・・私も花粉症です。。
クラリチンの剤形には口の中で溶けやすいレディタブ錠や、ドライシロップという粉状のものもあります。 

目次

 クラリチンの良いところ

最近ではクラリチンEXのCMが始まりました!
このクラリチンEXは平成29年1月25日から一般用医薬品として新発売されたのです。
そのため、今はドラッグストアなどでも購入できる商品になりました!
医療用と同量の成分が含まれています

 この薬は1日1回で効くので楽ですね!
飲み忘れも少なくなるのではないでしょうか。 

 インペアード・パフォーマンス

余談ですが、
みなさん「インペアード・パフォーマンス」ってご存知ですか?
よく、眠気が出る、出ないの話がありますね。
眠気はそのままの通り、眠くなることです笑

 インペアード・パフォーマンスとは、自覚症状としての眠気がないにも関わらず、判断能力や集中力が低下したり、普段の作業の能力が落ちるなどの症状です。
恐いのが、それらの能力低下に自分で気づきにくいことなんです!
特に、車の運転をよくする人にとってはとても重要ですね。 

アレルギー薬の中に、このインペアード・パフォーマンスが出やすいものもあるのです!
 ただ、このクラリチンは起こりにくいと言われています。

この薬は眠気が出にくい薬なんです!
アレルギー薬(抗ヒスタミン)の中では数少ない、車の運転に対する注意書きが書かれていないものなんです! 
ただし!!絶対に眠気が出ないかというとそうではありません!
副作用にはちゃんと眠気の記載があるのです笑
なので、注意するに越したことはありませんね!

重大な副作用のまとめ

重大な副作用とは、命の危険があるもの副作用が出た際に身体に重大な影響があるもの等の副作用症状ですので、是非、目を通していただいて、頭の片隅に置いておいてください!
簡単な症状も記載しておきますので、参考にしてください。

※副作用は必ず起きるものではございません
※ご自身の判断で使用を中止せず、異常がある時は必ず医師・薬剤師にご相談ください

 1.肝機能障害、黄疸(かんきのうしょうがい、おうだん) 頻度不明

これは簡単に言うと、肝臓の機能が低下することを言います。
お酒をよく飲む人は、休肝日(きゅうかんび)を作ろうなど言われますよね。
シジミの味噌汁が肝臓に良いとか笑

そう!肝臓は、生きていくのに必要な色々な働きをするとーーっても大切な臓器なのです。
飲んだ薬は肝臓で分解されたり、体内の解毒作用を担う臓器です! 
肝臓が動かなくなると、飲んだ薬が分解されず、副作用がどんどん出てきてしまったりなんてことも… 

症状としては、体のだるさ食欲がない発熱黄疸(目の白い部分が黄色になる等)発疹吐き気・おう吐かゆみ等が現れます! 
肝臓が動かないと生きていけません! 
こんなに大事な大事な肝臓を傷つけるなんて怖い副作用ですよね!
異常がみられたら中止し、適切な処置を行うこととされていますので注意を! 

 2.てんかん 頻度不明

この副作用は、てんかんの既往のある方に対する注意です!
クラリチンを投与した後にてんかん発作が現れたことがあるとのことです。
この薬は気軽に病院で処方されることが多い薬ですので、
使用する際は、医師や薬剤師にてんかんの既往があることを伝えましょう! 

 3.ショック、アナフィラキシー 頻度不明

よくハチに刺されたときに呼吸困難になったりすると聞いたことがある人が多いのではないでしょうか?
それもアナフィラキシーです! 

薬の場合、体に合わないものを服用することで起こります。
実際、どの薬でもアナフィラキシーは起こる可能性がゼロではありません! 
どの薬が体に合わないかは、実際に飲んでみないと分からないというのが現状です!
ほとんど起こることはないんですけどね笑
この薬の副作用で他に書くことがなかったので、載せてみました! 

症状としては、呼吸困難血圧低下意識消失血管浮腫胸痛潮紅などの症状が現れます!
症状がひどいと、自分では何もできない状態になるのが怖いところです。 

その他の副作用のまとめ

『1%以上』
眠気 

『0.1%~1%未満』
倦怠感、めまい、頭痛、腹痛、口渇、嘔気・嘔吐、発疹、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、ビリルビン値上昇、Al-P上昇、γ-GTP 上昇、蛋白尿、BUN上昇、好酸球増多、白血球減少、好中球減少、単球増多、リンパ球減少、白血球増多、リンパ球増多、 ヘマトク リット減少、ヘモグロビン減少、好塩基球増多、血小板減少、好中球増多、尿糖

 『0.1%未満』
咽頭痛、鼻の乾燥感、下痢、便秘、口唇乾燥、口内炎、蕁麻疹、紅斑、そう痒、動悸、頻脈、眼球乾燥、耳鳴、難聴、ほてり、浮腫(顔面・四肢)、味覚障害、月経不順、胸部不快感 

『頻度不明』
ショック、アナフィラキシー、てんかん、痙攣、肝機能障害、黄疸、胃炎、発赤、脱毛、尿閉、不正子宮出血、胸痛

多くの方が使っている薬でも危険な副作用があります。
副作用が出た時は、対処スピードが重要です。

薬の副作用なのか、体調不良や病気によるものなど原因は多々あります。
実際には医師・薬剤師でも判断はかなり難しいものです。
少しでも気になることがあれば、ご相談ください。
医師には言いづらいこともあると思います。
その際は、お気軽にかかりつけの薬剤師に相談してくださいね!

この記事を読んでくださった皆さんは知識が増えただけでなく、自分自信を守る方法も増えましたね。
「副作用は常に隣り合わせ!」を忘れずに!!

参考
PMDAホームページ
添付文書

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この記事を書いた人

複数の薬剤師で運営しております。
調剤薬局で働いている現役薬剤師です。
勉強、メモ用のブログに変更しました。
何かありましたらTwitterへご連絡ください。

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