お子さんに1度は使うことになる坐薬、初めて使うときは不安ですよね
「腸を傷つけないか」
「どこまで入れればいいんだろう」
「すぐ出てきちゃう」
…などなど色々ありますよね!
まずは「坐薬とは?」
坐薬はおしりから入れる薬です!!
え?そんなの知っているって?
もちろん多くの方は知っていると思います。
が!しかし、色々な使い方をする人もいるのです…
例えば、座薬と思って座りながら飲む方、みそ汁や水に溶かして飲む方などなど、私たちの想定を超えた使い方をする方がいるので、念のため確認です笑
こどもに使う坐薬にはいくつか種類があります
解熱鎮痛剤、吐き気止め、下剤(便秘用)、抗けいれん薬、鎮静・催眠薬(これはあまり使わない気がする…)などがあります。
一番最後に坐薬の薬をまとめておきます。
「どうやって使うの?」
初めて坐薬を使うときはよく分からなくて不安ですよね。
薬剤師さんにも「熱が出た時に入れてください」とだけしか言われないこともありますよね。(分からないことがあれば、どんどん薬剤師に聞いてください!)
- 先の太い方から挿入する
- 仰向けや四つんばいにして挿入する
ここまでは大体、同封された説明書に書いてあると思います。
説明書も一緒に渡されると思いますが、知りたいことが書いていないことも多いです。
でも、薬局に電話するのもちょっと…と思う方も多いと思います。
そこで、よくある質問とポイントをまとめてみました。
坐薬の使い方Q&Aをご紹介!
Q:中々入らないときはどうすればいいの?
冷蔵庫に保存するタイプは空ける前に少し手で温めると入れやすくなります(温め過ぎには注意!)。
どの坐薬でも、先端に少し水やベビーオイル、オリーブ油、ワセリンなどを塗ると入りやすくなります。
Q:入れた後にすぐ出てきてしまうときはどうすればいいの?
坐薬を入れた後に10秒~30秒くらい押さえておくと出にくいです。
また、赤ちゃんであれば入れた後に腕などでおしりを押さえて数分抱っこしてあげるとさらに出にくくなります。
立ち上がることができるのであれば、挿入した後に立ち上がると自然に深く入っていきます。
Q:入れた後にうんちをしてしまったけど、もう1個入れた方がいい?
挿入後は10~20分で溶けていきます。
そのため、固形状の坐薬がうんちと一緒に出てきてしまったら、もう1個入れても大丈夫です(約5分くらいで出てきたとき)。
ただ、固形状の坐薬が見当たらなければ、追加でもう1個入れないでください。
30分以上経っていれば入れる必要はありません。
Q:1/2個、2/3個って言われたけどどうやって切るの?
もらった時の包装された状態で、その上からナイフで斜めに切ってください。
冷蔵庫から出した坐薬は少し手で温めると切りやすくなります(温めすぎないように注意!)。
切った後は太い方を挿入するように!残った坐薬は捨ててください。
Q:前にもらった坐薬が余っているけど、使っていい?
使用期限はもらった薬局によって様々です。
よく出る薬なら1年程度であれば適切に保管すれば持ちます。
ただ、薬によっては体重や年齢で使う量が変わってきます。
もらってから1~2か月であればさほど体重も変わらないと思いますが、念のため、医師や薬剤師に相談してください。
Q:どのくらい奥まで入れればいいの?
坐薬は直腸で吸収されます。
こどもでは肛門から指の第一関節が入るくらい、赤ちゃんでは1~1.5cmくらいまで挿入すると出にくいですよ。
Q:2種類坐薬をもらったけど順番はあるの?間隔はどのくらいあける?
よくあるのが、解熱薬とけいれんを抑える坐薬、吐き気止めの坐薬などです。
簡単に言えば、けいれんを抑える坐薬→解熱薬、吐き気止めの坐薬→解熱薬の順が一般的です。
冷蔵庫に保管してある坐薬が後ですね。
また、間隔は30分以上あけるのが好ましいです。
例)ダイアップ(ジアゼパム)→アンヒバ、アルピニー、アセトアミノフェン
ナウゼリン(ドンペリドン)→アンヒバ、アルピニー、アセトアミノフェン
よくある質問はこのくらいでしょうか。
他にも疑問点があったらコメントくださいね!
できるだけ頑張って答えます!
以上、ひよこ薬剤師でした!
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