高血圧によく使われている優秀な薬の1つが
ノルバスク錠(アムロジピン)
先発品:ノルバスク
ジェネリック名(一般名):アムロジピン
この薬には2.5mg、5mg、10mgの3種類があります。
口の中ですぐに溶けるOD錠も発売されています。
これはアムロジン(アムロジピン)と同じ成分の薬です。
同じ成分で2つも薬があるなんて変ですよね・・・
そのへんは製薬会社の利益のために色々とあるのでしょう。
高血圧と診断された方でこの薬を飲んでいる人はかなり多いです 。
豆知識
よく血圧の薬でこんなことを言われたことありませんか?
グレープフルーツジュースは避けてくださいね
この薬に関してはそこまで気にすることはありませんが、念のため同時の摂取は避けたほうが良いです。
詳しくはこちらのまとめをご覧ください。
血圧の薬は1度飲み始めたら止められないとも聞いたことはありませんか?
生活環境や努力次第でもありますが、あながち間違いではありません。
長い期間飲み続けることが多いのが現状です。
高血圧については『ミカルディス(テルミサルタン)』や『ブロプレス(カンデサルタン)』、『アテレック(シルニジピン)』、『アダラート(ニフェジピン)』、『ディオバン(バルサルタン)』もご参照ください。
重大な副作用のまとめ
重大な副作用とは、命の危険があるもの、副作用が出た際に身体に重大な影響があるもの等の副作用症状ですので、是非、目を通していただいて、頭の片隅に置いておいてください!
簡単な症状も記載しておきますので、参考にしてください。
※副作用は必ず起きるものではございません
※ご自身の判断で使用を中止せず、異常がある時は必ず医師・薬剤師にご相談ください
劇症肝炎・肝機能障害・黄疸
劇症肝炎は頻度不明、肝機能障害・黄疸は0.1%未満
劇症肝炎(げきしょうかんえん)、肝機能障害(かんきのうしょうがい)、黄疸(おうだん)と読みます。
黄だん、AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-Pの上昇等を伴うこともあります。
劇症肝炎は肝機能障害が急激に進行するもので、肝機能障害のひどい状態のことを言います。症状は肝機能障害と同じようなものですが、肝性脳症という意識障害を起こすことがあります。
症状としては、体のだるさ、食欲がない、発熱、発疹、吐き気・おう吐などです。
黄疸の症状は、目の白い部分が黄色になるなどが現れます。
血液検査をしなければ、体調不良との見分けが難しいので、異常があればご相談ください!
詳しくはこちら『肝機能障害、黄疸の症状とは』
無顆粒球症・白血球減少
無顆粒球症は頻度不明、白血球減少は頻度0.1%未満
無顆粒球症(むかりゅうきゅうしょう)・白血球減少(はっけっきゅうげんしょう)と読みます。
白血球は聞いたことある方が多いと思いますが、体に入った細菌などの異物をやっつける重要な働きをしています。
その白血球が著しく減ってしまい、細菌などの異物に対する抵抗力が弱くなります。
症状としては、突然の高熱、寒気、のどの痛み等の風邪症状が現れます。
風邪をひきやすくなったり、体調の異常があれば受診してください。
血小板減少
頻度不明
血小板減少(けっしょうばんげんしょう)と読みます。
その名の通り、血液中の血小板が少なくなります。
症状としては、青あざができやすい、歯磨きの時に出血しやすい、生理出血が止まりにくくなって出血量が増える、鼻血などが現れます。
そのような症状がでた場合にはご相談ください。
房室ブロック
頻度は0.1%未満
房室ブロック(ぼうしつぶろっく)と読みます。
心臓に起こる症状です。
心臓内の心房と心室の間をつないでいる部分での伝導が伝わらなかったり、遅くなったりします。
種類がたくさんあり、治療の必要ないものや定期的に検査が必要なもの、ペースメーカー治療が必要なものまであります。
初期症状としては、徐脈(脈が遅くなる)、めまいなどが現れます。
心電図を見ないと正確には分かりませんので、心臓や胸あたりに違和感を感じたら医師に相談してください。
横紋筋融解症
頻度不明
横紋筋融解症(おうもんきんゆうかいしょう)と読みます。
筋肉が壊れて、溶けてしまうイメージです。
症状としては、運動もしてないのに手足の筋肉が痛む、手足がしびれる、手足に力がはいらない、全身がだるい、尿の色が赤色になる等があります。
筋肉が壊れるだけでなく最悪の場合、他の臓器にダメージを与えて、重い障害を残すこともあります。
違和感があればすぐに受診して、血液検査をしてください。
その他の副作用のまとめ
『0.1%~1%未満』
ALT・ASTの上昇、肝機能障害、ALP・LDHの上昇、浮腫、ほてり(熱感、顔面潮紅等)、動悸、血圧低下、めまい、ふらつき、頭痛、頭重、心窩部痛、便秘、嘔気、嘔吐、BUN上昇、発疹、全身倦怠感
『0.1%未満』
γ-GTP上昇、黄疸、胸痛、期外収縮、同房又は房室ブロック、洞停止、心房細動、失神、頻脈、眠気、振戦、末梢神経障害、口渇、消化不良、下痢・軟便、排便回数増加、口内炎、腹部膨満、胃腸炎、筋緊張亢進、筋痙攣、背痛、クレアチニン上昇、頻尿・夜間頻尿、尿管結石、尿潜血陽性、尿中蛋白陽性、血清コレステロール上昇、CK(CPK)上昇、高血糖、糖尿病、尿中ブドウ糖陽性、赤血球・ヘモグロビン・白血球の減少、白血球増加、紫斑、そう痒、蕁麻疹、光線過敏症、歯肉肥厚、しびれ、脱力感、耳鳴、鼻出血、味覚異常、疲労、咳、発熱、視力異常、呼吸困難、異常感覚、多汗、血中カリウム減少
『頻度不明』
腹水、徐脈、気分動揺、不眠、錐体外路症状、膵炎、関節痛、筋肉痛、勃起障害、排尿障害、血小板減少、多形紅斑、血管炎、血管浮腫、女性化乳房、脱毛、鼻炎、体重増加、体重減少、疼痛、皮膚変色
多くの方が使っている薬でも危険な副作用があります。
副作用が出た時は、対処スピードが重要です。
薬の副作用なのか、体調不良や病気によるものなど原因は多々あります。
実際には医師・薬剤師でも判断はかなり難しいものです。
少しでも気になることがあれば、ご相談ください。
医師には言いづらいこともあると思います。
その際は、お気軽にかかりつけの薬剤師に相談してくださいね!
この記事を読んでくださった皆さんは知識が増えただけでなく、自分自信を守る方法も増えましたね。
「副作用は常に隣り合わせ!」を忘れずに!!
参考
PMDAホームページ
添付文書
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